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公開年:1965年
公開国:日本
時 間:170分
監 督:(総監督)市川崑
受 賞:【1965年/第18回カンヌ国際映画祭】国際批評家賞(市川崑)、青少年向最優秀映画賞(市川崑)
【1965年/第19回英国アカデミー賞】ドキュメンタリー賞[フラハティ賞]、国連賞
1964年に開催された東京オリンピックをの、市川崑による長編記録映画。競技の記録だけではなく、東京オリンピックが開催されるまでの経緯にはじまり(戦争により東京開催が中止になっているなど)、開催までの社会や街の姿、会場設営の様子、そしてはじめて大量の外国人を受け入れた人々の反応までを記録している。開催された後も、競技の結果だけでなく、その競技自体を興味深く紹介したり、競技以外の裏方の仕事にスポットを当てているが、それらを含めてあくまでスタイリッシュに綴りきった作品。
特に、2020年の東京オリンピックが決まったから借りたわけではない。今まで観ていない市川崑作品を続けて借りているだけ。
アジア発のオリンピック、それも一度返上しての改めての開催ということ、その盛り上がりたるや想像に難くないところなのだが、今のように、日本の各地方から安価に東京にいける時代ではないから、大半がTV放映の鑑賞だっただろう。そのせいもあってか、本作は興行収入12億超の大ヒットだったそうだ。
試写すると、ときの大臣たちから、こんなのは記録映画じゃねえと大バッシングで、今私たちがレンタル版で観ているのは、東映からのダメ出しで再編集したものらしい。その時に日本人金メダリストやオリンピックで作った建築物の様子などを差し込んだとのことなので、もしかして東洋の魔女とかも入ってなかった?それはないか…と言いたいところなのだが、正直、日本の選手がメダルを獲るシーンは、なにか流れが途切れるというか取ってつけた感じだったりするので、あながち間違いじゃないかも。
#文句をつけたオリンピック担当大臣ってのが河野一郎。河野洋平の親。センスの悪い一族なんだろう。北方領土の返還がうまくいかなかったのもコイツの責任が大きいしな。日本に仇なすクソ一族だわ。
その後、オリンピック記録映画としては異例の、カンヌで受賞してしまうということで、面目躍如。
閑話休題。“記録か芸術か”という当時の議論もわかるのだが、私は本作の独特の視点自体が、とてもすばらしいと思う。誤解を恐れずに変な例えをしてしまうけれど、宇宙人が地球に降り立ち、たまたまやっていたその星の人々が集うイベントを記録したような感じ。BOSSのCMのトミーリージョーンズの目線みたいだと思う。だから、普通なら有名選手にスポットあてたり、それこそ結果を残せなかった日本人選手もくまなく記録して、それこそ映画ニュースばりのナレーションを全編に入れるところだろう。でも、宇宙人の目線だから、競技だろうが観客だろうが職員だろうが設備だろうが、好奇心の向くすべてがが等しく着目されているのだ。
不思議とSF映画チックに映るのはそのせいかもしれない。
ちなみにこのときは、開催が10月だった。ドーハなんか10月開催を主張して落選しちゃったけど、別に問題ないってことだよね。日本も本当は10月くらいがベストなのにね。絶対7~8月開催じゃなきゃダメってのは、ここんところの商業主義のせいなんでしょ。
さて、2020年はこれを超えるオリンピック映画がつくられるのか?っていうか、今のオリンピックに記録映画を作るっていう概念があるのか?
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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