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公開年:1972年
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:ゴードン・パークス・Jr
出 演:ロン・オニール、カール・リー、シーラ・フレイジャー、ジュリアス・W・ハリス、チャールズ・マクレガー、ロスコー・リー・ブラウン 他
ニューヨークのハーレムで、コカイン密売組織“スーパーフライ”を仕切っている男、称“牧師”。羽振りがよく派手に金を使い、女にも不自由しない生活を謳歌していたが、その一方でいつかこの裏稼業を抜け出して、真っ当な生き方をしたいと夢を見ていた。恋人のジョージアも、豪華な生活など送れなくても2人で生きていければそれだけでよいという。しかし、現実はそう甘くない。この生活を捨てれば、場末の工場で作業員として一生を終えるのが関の山だ。この生活から抜け出すためには、一生食うに困らないだけの、まとまった金を稼いでから足を洗うしかない。そこで、親友のエディと相談し、今まで稼いだ金をすべて使ってヤクを買い、一挙に売りさばこうと計画する。さっそく2人は、元売人の元締めだったが、廃業してレストランの主人をしているスキャターに、コカインの調達を依頼する。難色を示すスキャターだったが、かわいがっていた牧師の頼みということで、渋々了承する。あとは、調達したコカインを、組織をフル稼働して捌くだけだったが、組織の仲間の一人フレディが、暴力沙汰で警察に捕まった際に、牧師の取引のことを喋ってしまう。そのせいで牧師とエディも捕まってしまうのだが、警部がキャスター経由のコカインではなく、自分の持っているヤクをキロ1万ドルで捌けと命じてくるのだった。悪徳警部のいいなりとはいえ、結構な儲けになったためエディは大満足だったが、このまま使われ続けては、足を洗うことができないと考えた牧師は…というストーリー。
まず、音楽がおもしろいと感じるのが、第一印象。反面、画が野暮ったいのが残念。薬が流通していく様子を静止画で表現するなど随所に工夫はみられるのだが、全体的に惹きつける力が弱いというか、いい感じの一瞬を切り取る能力が低い。
ストーリー面は、ズバ抜けて面白いというわけではないんだけど、タランティーノ的な疾走感…というか観ていて置いてきぼりにされる感じが心地よいというか、1972年製であることを考えると、すごく先を行っていた演出の作品だなという印象。
汚れきっている牧師と恋人。ただただ“普通であること”を求めるだけなので、それすら叶わないその切なさ。主人公はヤクの売人でクソ悪人なんだけど、まともな生活がしたいと考えている。この一本の方向性を軸に展開するストーリは、わかりやすいし感情移入しやすい(途中で、強盗した金もってにげりゃいいんじゃないのか?と思う場面もあるけど、まあ、それじゃおもしろくない)。
シンプルだけど悪くないオチ。そんなに手がこんでいないけど、『ジャッキー・ブラウン』みたいな味がある。
そのままサラっと終わるのもアリなのは承知だが、腐れ相棒が殺されるのと、飛行機で逃亡成功!っていうシーンも見たかったかな(エンドロールとかで)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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