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公開年:2001年
公開国:アメリカ
時 間:133分
監 督:ジェシー・ネルソン
出 演:ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダコタ・ファニング、ダイアン・ウィースト、リチャード・シフ、ロレッタ・ディヴァイン、ダグ・ハッチソン、ローラ・ダーン、スタンリー・デサンティス、ロザリンド・チャオ、ケン・ジェンキンス、ウェンディ・フィリップス、エル・ファニング 他
受 賞:【2001年/第7回放送映画批評家協会賞】若手俳優賞(ダコタ・ファニング)
【2001年/第26回日本アカデミー賞】外国作品賞
コピー:いっしょなら、愛は元気。/いつも、一緒にいたい。それが何よりも大切なこと。全米が涙した、無垢で純粋な愛の感動作。
7歳の知能しか持たない父親サムは、スターバックスで働きながら一人で愛娘ルーシーを育てていた。しかし、家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、ルーシーと離れて暮らすことに。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、女性弁護士リタのもとを訪ねるが、を雇うお金などあるわけもなくあっさり断られてしまう。しかし、諦めきれないサムは…というストーリー。
公開当時、お涙頂戴映画として批判もあった本作。初めて観たときは、サムの行動に胸が痛くなったり、そんなことあるわけないじゃんと思いイラっときたり、それらが、泣かせにかかっている演出に思えて、純粋に楽しめなかった。でも、どうしても引っかかることがあって、しばらくたって再度観たのだが、根本的に、そういう見方自体は正しくないと思った。
まず、親子の絆で泣かせることを目的としているなら、本作のような設定にするのは有効とは思えない。
何を言いたいかというと、自閉症傾向の知的障害者で7歳児程度の知能の持ち主が、7年近くも、行政の目をかいくぐり、子を育てながら都市生活を営んでいるという状況がすでに、無理があるということだ。こんな状況がありえるのだろうか。一度も病気になったり検診を受けたり、なんらかの保護を受けるために、行政と接触することはなかったのだろうか。子供の安全を考えれば保護者として適当でないのは明らかだし、7歳になって初めて問題になるなどとは考えにくい。
たとえ、ショーン・ペンやダコタ・ファニングの演技が涙を誘うに十分なほど絶品だったとしても、リアリティのない設定ならば、その効果も半減してしまう。効果的に親子の絆の深さを見せ付けたいならば、もっとリアルな設定にしたほうがグっとくるはずである。自閉症の程度がもっとギリギリの線であるとか、これまでは公的に認められるような別の親族がいたが、その人が大病や事故で無くなってしまったが行政はしばらく気付かないとか、より有り得る設定に近づけることはいくらでもでるだろう。
いくらフィクションとはいえ、本作の設定は、童話のレベルといってよいのではないか。
でも、あえてリアルな設定にしていないのだから、お涙頂戴を目指している映画ではないのだ。つまり、ここで、リアリティがないと憤慨するのは間違っており、都会のファンタジーと捉えなければいけない。では、泣ける親子愛を見せる映画でないとすると、この映画は何を見せたいのであろうか。
それはおそらく、「ニヒリストVS.そうでない人」闘いの映画であると考える(そんな仰々しいテーマであるわけがない、、とお思いになるだろうが)。ニヒリストとは人生の意味なんてないと思っている人。サムは、自分の人生の意味は何か?と聞かれても多分答えられないだろうけれど、自分の人生に意味があること自体は疑ってもいないだろう。対して弁護士さんは、自分が社会的な存在意義のある人間であることは確信しているだろうけど、自分の人生が本当に意味のあるものだと思えているかは、甚だあやしい。一昔、ベストセラーになった養老孟司『バカの壁』の中に、麻薬中毒患者の100%が「自分は無意味だ」と考えていた…という記述があった。そういう社会の対極にいる存在がサムという訳。
途中で、サムと弁護士さんの、生きる意味に対する考え方が逆転しちゃったりすることもあったりして、そういう対立軸で綴られているのは明確だと思う。
とにかく、これは、現代の都会のファンタジーだということを、心に留めて観さえすれば、つまらないことに引っかかることなく、心地好いカタルシスを感じることができる。お勧めします。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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