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公開年:1956年
公開国:日本
時 間:87分
監 督:島耕二
出 演:刈田とよみ、川崎敬三、八木沢敏、見明凡太郎、南部彰三、フランク・熊谷、河原侃二、岡村文子、永井エミ子、小原利之、平井岐代子、斎藤紫香、山形勲、夏木章、目黒幸子、渡辺鉄弥、泉静治、谷謙一、杉田康、津田駿二、花村泰子、原田該 他
世界中で謎の飛行物体の目撃情報が相次ぎ、科学者たちの間で盛んに議論されていた。実は、その飛行物体は、地球を観測するためにやってきたパイラ星人のものだった。パイラ星人は、地球上で原子雲が発生しているのを見つけ、自分たちが原子力を兵器として使わないようにするために、散々苦労した歴史を持っており、地球人が同じ轍を踏もうとしていると思い、忠告にやってきたのだ。そんな彼らの思いなど露知らず、地球では空飛ぶ円盤騒ぎで大盛り上がり。しかし、天文学の小村博士や助手の磯辺徹、小村の従弟で物理学者の松田博士らが、研究を重ねるものの一向に正体を掴めずじまいだった。一方のパイラ星人も地球人にメッセージを送るために使者を送るが、その奇怪な姿に恐れおののかれるだけで、目的を達成することができずにいた。相手を奇怪な姿と思っているのはパイラ星人も一緒で、人間の美的感覚に首を傾げていたが、そうも言っておられず、一人の星人を人間の姿に変身させて地球に送り込むことに。人気歌手青空ひかりをモデルに変身し、銀子という名前で日本に送り、松田博士の家に入り込むことに成功はするのだったが…というストーリー。
内容とは無関係だが、このパイラ星人のデザインは岡本太郎。ガチャポンのパイラ星人、なかなか高額で手に入らない。まあ、自作できそうなくらいシンプルなデザインではあるのだけれど…。
実は、日本特撮映画史上、初のカラー作品は本作らしい。“色彩指導”にも岡本太郎がクレジットされているほどで、“カラー”であることに物凄く気を使っていたことが伺える。その一端かもしれないが、タイトルの“宇宙人”のフォントが無意味にポップなのがおもしろい。
普通だったら、宇宙人のデザインなんて一笑に附されるようなモノになるのだが、さすが岡本太郎。このパイラ星人、シンプルながらも、恐怖とコミカルと両面が融合された絶妙なデザインである。体の中央に眼球があるのだが、この瞳が光るギミックが無駄に注力されている。そのへんの拘りに微妙に狂気を感じたりもする。
高度な文明をもった宇宙人が愚かな地球人を指導にやってくるという考えは、ギスギスと殺伐した世の中では、誰しもが想像すること。朝鮮戦争が終わり、冷戦時代に突入。唯一の被爆国としては、両陣営による全面核戦争開始もリアリティがあった時代。さらに、西側陣営に組しているとはいえ、自分が核兵器を持っているわけでもなく、単独で戦争をすることすらできない。本作は製作されている頃は、警察予備隊、保安隊が、やっと自衛隊を名乗ったばかりのころである。
ストーリー面でも、やはり、なにか狂気を感じさせる。パイラ星人の会話、まあ地球人とは価値観が違うわけだから奇妙なのは当然なのだが、何かジワジワくるものがある。さらに、高度な文明が発達してても、地球人と全然まともにコミュニケーションが取れないときている。パイラ星人はずっと賢いんだろうから、先にこれは仮の姿だって説明するとか、うまい方法はありそうなのにできない。そこまで意図したかは不明なのだが、人間同士でも知的レベルに差があると、満足に会話が成立しない場面は多々ある。なんじゃこりゃ?この映画ふざけてんのか?と一瞬思うのだが、よく考えると、なかなかリアルなのかも…と。
で、なかなかうまく関係が気付けないパイラ星人と地球人。おまけに、地球に星が衝突してくるという危急の事態に。そこで、パイラ星人。あきらめちゃったのかいなくなっちゃう。
その後は、地球人の悪あがき。原水爆の廃止をうったえながら、衝突する星を原水爆で攻撃しないといけない皮肉。でも、原水爆ぐらいで星がこわれるわけない(なんで壊れると思ったか)。
結局、星の接近により高熱になる地球。もういろんな物が溶けちゃうくらい。もうダメじゃん!ってところで都合よくパイラ星人が再登場して、地球を救済。めでたしめでたし。一応、救済のカギである“ウリウム101”を研究している松田博士の所在はどこだ!っていうハラハラ展開は挟みつつも、そこは対して盛り上がりは見せずに、結局は宇宙人さんありがとうというオチ。
まあ、大人も子供も一緒に観れる“絵本”的な作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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