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公開年:1998年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:ジョエル・コーエン
出 演:ジェフ・ブリッジス、ジョン・グッドマン、ジュリアン・ムーア、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメア、サム・エリオット、ジョン・タートゥーロ、デヴィッド・ハドルストン、ベン・ギャザラ、リチャード・ガント、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・マン、デヴィッド・シューリス 他
ノミネート:【1998年/第11回ヨーロッパ映画賞】インターナショナル[非ヨーロッパ]作品賞(ジョエル・コーエン)
コピー:人生は 最高に おもしろい★
無職ながらも自由気ままに暮らすジャフ・リボウスキは、仲間からは“デュード”と呼ばれている。ある日、彼の家に突然2人の男が女房の借金を返せと怒鳴り込んできて、家の中を破壊したり敷物に放尿したりと大暴れ。そんな借金に身に覚えは無いし、大体にしてデュードには妻はいない。その後、同姓同名の大金持ちと間違えられたことに気付き、敷物の弁償を求めて“ビッグ・リボウスキ”邸を訪れる。ビッグ・リボウスキはデュードを怠け者と見下し、問答無用で追い返すが、デュードは無断で屋敷から高価な敷物を持ち帰る。その後、デュードはビッグ・リボウスキから呼び出される。盗んだ敷物を返却しろといわれるのかと思いきや、誘拐されたビッグ・リボウスキの妻バニーの身代金の引渡し役をして欲しいと頼まれ…というストーリー。
次々とアクの強いトンチンカンな人物が登場して、こじれにこじれる…というコーエン兄弟コメディのお決まりパターンではあるけれど、なんとも納まりのより作品。コーエン兄弟のコメディ調作品の中では、最高傑作だと思う。
なんでもベトナム戦争の話にもっていき周囲を侮蔑するウォルターに、だれでも怠け者呼ばわりして周囲を見下すビッグ・リボウスキ。強いアメリカを掲げながらも、相対的な価値にしか立脚できず、むしろ自分より下位の者をつくって、相対的に自分の立場を上にしようという浅ましいアメリカの精神構造。
#貧困者に怠け者のレッテルを貼って侮蔑した結果、デモをおこされるアメリカは、今でもその構造に変化は無い。
そういう“アメリカ”ってものへの侮蔑を端々で見受けられるんだけど、侮蔑は超越すると愛に変わるんだな…って感じ。まあ、愛といっても諦めが入り混じった愛ではあるけれど。
#もしかして、ボウリングってアメリカでは低所得層の娯楽って位置づけなのか?
主人公たちのだらだらした行動と、ころころ変わる切迫した状況との相乗効果でうまれる緩急。不条理ではあるけれど、リアルと虚構の間にある薄い膜は絶対に破らない。これがコーエン兄弟。
誰一人、成長したり心境が変化するような人はいないわけで、観終わっても“何も無い”、これこそシチュエーションコメディの最たるものだ!そう感じるなぁ。
昨日の『バートン・フィンク』にも出演したジョン・グッドマン。話を聞きゃぁしねぇ役をやらせたら、ほんとにピカ一。チョイ役だけどジュリアン・ムーアもいい味を出している。
これはお薦め。眠れない夜に何気に観始めるとハマる一作。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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