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公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:デイビス・グッゲンハイム
出 演:アル・ゴア 他
受 賞:【2006年/第79回アカデミー賞】歌曲賞(曲/詞:Melissa Etheridge:“I Need to Wake Up”)、ドキュメンタリー長編賞
コピー:地球の裏切りか?人類が地球を裏切ったのか?地球を愛し、子供達を愛する全ての人へ──。アル・ゴアが半生を捧げて伝える人類への警告。
民主党クリントン政権下で副大統領を務め、その後、共和党ジョージ・ブッシュとの大接戦と混乱の末に敗れ去ったアゴア。その後、地球温暖化対策の緊急性を訴え世界各地で精力的な講演活動を続けている。本作は彼の講演活動の模様を中心に紹介するドキュメンタリー。
いきなりでもうしわけないが、ドキュメンタリーとはいえ、生涯で観た映画の中で、ダントツで最低な気がする。本作を観ようと思ったのは、『華氏911』でブッシュにやぶれたゴアを見たからなのだが、観ようとおもった自分に、何を血迷ったか…と言いたい。
自分の言うことを信じないやつはマトモな人間ではないという、この態度、人としてどうなのだろう。大体にして、“真実”“事実”を繰り返すが、根拠が希薄だし、眉唾。私は科学者ではないから、すぐさま反論することはできないが、ある著名な科学者がそういっていた…ってわれても。
観客が笑っている理由がまったくわからず、実に気持ちが悪い。本当に何が面白いのか。作中で使われるアニメも、どういう効果が?共和党を揶揄したいのもわかるが、まともな喧嘩の仕方とは思えない。こんな汚い論調で、もっともらしい顔で喧嘩をしかける人間の神経がわからない。人として品性が低い。すくなくとも科学者のあるでき姿勢ではない。こういう自分の思いどおりにならないときに、こういう態度を取る人間は信用ならない。
自分の息子の事故と、本件になんの関係があるのか?ゴアの信念や自分がどうやってがんばったかなどは、本作で訴えたいことと無関係だ。逆に、どんな大悪人だろうと、真実は真実。息子を失いかけた人間の意見だから真実なわけではない。
科学者がつくった映画ではないのが、唯一の救いかもしれないと思うのと同時に、こんなことをいう人間にノーベル賞を与えるなんて、ノーベル賞の使命は終わったのかもしれない。こんな映画にアカデミー賞を与えるなんて、米アカデミー賞は終わったのかもしれない。そりゃあ『ザ・コーブ』が受賞するわな。模型をつかったドキュメンタリーが許されるくらいだから(あ、脱線したか?)。
しかし、SARSや鳥インフルも温暖化のせいだっていいきるんだから、ばかばかしい。まともな科学者の姿勢が微塵もあるのなら、そういう事象はあるかもしれないとはいうが、それが原因だ!といいきるようなはずかしいことはできないはず。厚顔無恥も甚だしい。そんな単純に地球の現象の原因がわかるわけがない。もっと複雑な問題だろう。これなら『ウルトラマンガイア』を観たほうがましかもしれない。
以前、イギリスにて公立の小中学校に教材として本作を配布しようとして、保護者が科学的にウソがある提訴したニュースがあったと思う。その時の判決は、“科学的根拠が乏しい9箇所がある”と注意を促すこと…というものであった。私は拍手を送りたいよ。
本作を観るのは、苦行である。本作を観て、もっともらしいことをいう権威のありそうな人間であっても、表面に騙されないようにするという、高度な行である。みんながんばって。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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