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公開年:2000年
公開国:フランス
時 間:96分
監 督:マチュー・カソヴィッツ
出 演:ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセル、ナディア・ファレス、ドミニク・サンダ、カリム・ベルカドラ 他
コピー:凍りついた死体。少女の謎の死。二つの事件、二人の刑事。
フランス・アルプスの大学街でバラバラに切断された裸の死体が胎児のような格好で発見され、元特殊捜査部隊のニーマンス刑事が派遣される。同じ頃、フランスの田舎町では、子供の墓が荒らされという事件が多発し、マックス駐在員が捜査にあたっていた。やがて、このふたつの事件を繋ぐ事実が浮かび上がって…というストーリー。
もう観るのは3回目くらいだと思うが、別に特別好きだからというわけではない。『羊たちの沈黙』を観た後に、理由はわからないがふと思い出したので…。
ハリウッドっぽいテイストを目指していたのだろうが、結果的にちょっとハリウッド物とは違う雰囲気。まず、カルト(というかセクト)に対する反応が過剰すぎる。これはフランス自体の特徴なのだが、他国とは比にならないくらいカルト集団に対して国家が過敏である。日本人が考えるカルトのイメージだと、過激な教義の宗教団体というイメージだと思うが、フランスではちょっと感覚が違うようで、(他にも色々定義はあるのだが)、宗教団体でなくても裁判沙汰が多かったりちょっと多額の金銭を集めたりして苦情があってもカルトにカテゴライズされることもあるようだ(ただ、程度の違いはあれ、フランスの定義が欧米では一つの指針だったりする)。
私見だが、フランス社会は、これまでなかった思想や行動様式を受け入れることが非常に苦手で、かつそれを社会問題として、過敏に反応するようだ。本作でも、警官がそんな反応をしているし、既存には存在しない(認知されていない)集団に対する、懐疑の視点がひしひしと伝わってくる。
もう一つ特徴的なのは、メインの2人が1時間たっても出会わないこと。私にはなかなか新鮮に写った。
原作はもう少し深みのある話で、オチも絞まっているいるのかもしれないが、本作にはそれはない。雰囲気を楽しむ作品である。だから、犯罪としてのトリックや動機の部分をよくよく考えると釈然としないところが残るのだが、それはさらっと流すのがよい(まあ、所々ハリウッドのノリを模倣しようとしてすべっている部分があるけれど、ご愛嬌)。是非観るべきとは言わないが、多重人格オチなんかよりは全然楽しめるので、未見の人はどうぞ。
#それにしても、1→2で、ここまでクオリティが下がった作品というのも…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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