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公開年:1990年
公開国:アメリカ
時 間:118分
監 督:ジョナサン・デミ
出 演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、テッド・レヴィン、アンソニー・ヒールド 他
受 賞:【1991年/第64回アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)、主演女優賞ジョディ・フォスター、監督賞(ジョナサン・デミ)、脚色賞(テッド・タリー)
【1991年/第41回ベルリン国際映画祭賞】監督賞(ジョナサン・デミ)
【1991年/第57回NY批評家協会賞】作品賞、男優賞(アンソニー・ホプキンス)、女優賞(ジョディ・フォスター)、監督賞(ジョナサン・デミ)
【1991年/第49回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](ジョディ・フォスター)
【1991年/第45回英国アカデミー賞】主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)、主演女優賞(ジョディ・フォスター)
【1991年/第34回ブルーリボン賞】外国作品賞
若い女性の皮を剥ぐという猟奇連続殺人事件が発生し、捜査に行きづまったFBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターから情報を得ようとする。訓練生ながらその任に選ばれたクラリスは獄中のレクターに接触し、レクターはクラリスが、自分の過去を話すという条件付きで、事件究明に協力するが…というストーリー。
今となっては映画やドラマにプロファイリングが登場しても何の違和感もなくなった。そういう作品を何本も観て、ふと原点に返りたくなった(もう本作は過去に数度観ているけれどね)。
原点というけれど、本作の前に同じトマス・ハリスの原作『レッド・ドラゴン』を映画化した『刑事グラハム/凍りついた欲望』があるよね?という声が聞こえてくるかもしれないが、やはり世界に多大なインパクトを与えたのは本作であり、この成功がなければ、以降、こんなにプロファイリングやシリアル・キラーが題材として扱われたかどうかは疑問なくらいである。私の好きな米ドラマのクリミナル・マインドも無かったかも。
BGMのすばらしさ、アンソニー・ホプキンス、ジョディ・フォスターの演技のすばらしさ、編集のすばらしさ、シナリオのすばらしさ(特に、レクターが脱出を試みるあたりからの、大波小波の連続攻撃には感服する)。完璧に近いデキではなかろうか。再度観て改めて実感するが、映画史に燦然と輝く一本。私に映画のベスト10を作れといわれれば、まずランクインさせるだろう。
この手の映画にはグロい表現がつきものだが、本作を今観ると、それほどグロくはない。それがまた逆に想像力を掻き立てて効果倍増だった(チラリズム理論だね)。そういうただエスカレートした表現に、さほど効果がないのだなと勉強になった。あまり意味が未見の人は少ないと思うが、そういう人がいるならば、今からレンタルショップにいって欲しい。是非・是非。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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