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image1395.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:125分  
監 督:宮藤官九郎
出 演:宮崎あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、三宅弘城、峯田和伸、ピエール瀧、佐藤智仁、波岡一喜、石田法嗣、広岡由里子、池津祥子、児玉絹世、水崎綾女、細川徹、我孫子真哉、チン中村、村井守、星野源、田中馨、伊藤大地、浜野謙太、田辺誠一、哀川翔、烏丸せつこ、犬塚弘、中村敦夫、UG、JAPAN-狂撃-SPECIAL、遠藤ミチロウ、仲野茂、日影晃、佐藤一博、平間至、箭内道彦、ユースケ・サンタマリア、佐藤浩市 他
コピー:好きです!パンク!嘘です!

レコード会社の新人発掘部に在籍する契約社員・栗田かんなは、ネット上で偶然“少年メリケンサック”というパンクバンドののライブ映像を見つけ、成功の予感を抱き契約交渉をすることに。少ない情報から居所を探し出したものの、現われたのは50歳を過ぎのオヤジ。ネットで見た映像は25年前のものだった。ところが、ネット上で少年メリケンサックの話題が一人歩きしてしまい、後に引けないかんなは、見るも無残な暴走オヤジパンクバンドを引き連れ全国ツアーに出るハメになる…というストーリー。

同じように売れないバンドを軸に進む話といえば『フィッシュ・ストーリー』。そちらは高く評価させてもらった。良くも悪くも、このスケール感が今の日本映画ということなんだろう。本作も、良いとか悪いとか考える以前に、そこそこ普通に楽しめてしまっただけに、タチが悪い問題なのかもしれない。

宮崎あおいの演技(というかかわいさ)を評価する声がたくさんあるが、私の感覚がマイノリティなのか、ぜんぜん好みじゃなくって、まったくかわいいと思えず、そのかわいさとやらには、ごまかされなかったと思う(なぜだかわからんが、彼女の顔を見てるとマイケル・ジャクソンを思い出してしまって。鼻の形かな?)。それを差し引いて、そこそこ楽しめたのだから、成立しているのだろう。成立しているといっても、ストーリー的には、つじつまが合わないというか不自然な展開がたくさんだし、ラストも何をどうしたいのかピンとこなくて、ノリでごまかされたな~とは思う。でも、目くじらたてもしょうがないのかな…と。これは、評価が高いのではなく、あきらめというか、どうでもいいというか…。私は日本のテレビドラマをあまり見ないので、前作の『真夜中の弥次さん喜多さん』が、クドカンをちゃんと観た最初かもしれないのだが、話のほつれかたというか、とっちらかし方は、本作も同じ印象(ウマいとは思うけれど)。“発散”ばかりでなく、もうすこし“集約”の妙というものを見せてほしいかなと。

ポスターにしても公開直前のアオリ番組にしても、小ギレイな紹介しかしてなくって、どっちかといえばおしゃれなテイストの作品と思わせたろう。実際は、汚いしグロい表現もあるし、『舞妓 Haaaan!!!』みたいなのを期待した人は、ちょっとがっかりだったんじゃないかな。まあ、これは、配給会社の売り方の問題なんだけど、こういうことを続けてると、まあ、劇場にいかなくてもDVDが出てからでいいか…っていう層が増えるだけなので、目先の興収を増やすためだけに虚像プロモーションは危険だね。ますますTVのスペシャル版みたいな映画しか客が集まらなくなる。

小汚いコメディ映画であることを踏まえて、かつ宮崎あおいがかわいいと思える人には、及第点以上だと思うのでどうぞ。そうでない人でも、番組改変期の見たい番組のない夜長に観るには適度な作品かと。

#私、TELYAの曲が、頭をリフレインしているので、パンク精神は無いのだろうね。でも、パンク愛みたいなのが見えてこなかったところをみると、クドカンにもパンク愛はないんだろう。よくわからんけど。

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image1460.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:120分  
監 督:三木聡
出 演:麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、相田翔子、笹野高史、ふせえり、白石美帆、松岡俊介、温水洋一、宮藤官九郎、渡辺哲、村松利史、松重豊、森下能幸、岩松了、松坂慶子 他
コピー:ひらけ、ぬま。



出版社を退職した人生ドロ沼状態の沈丁花ハナメは、母の事故をきっかけに自分の知らない実父の存在を知ることに。真偽を確かめるため、その男を訪ねたハナメだったが、そこにいたのは“電球”と名乗る怪しい風貌の骨董屋でがっかり。それでも電球の変なアドバイスでちょっとだけ光が差し込んできたハナメは、いつしか骨董の魅力にハマり出すのだが…というストーリー。

これを、面白いと思う人の範囲は狭いんじゃないかねぇ。とりあえずDVDパッケージのアオリはよくない。コメディとして傑作みたいなことが書いてあるから、それを期待して借りた人のうち半分くらいが気を悪くするんじゃなかろうか。私は幸いなことに、微塵も期待していないかったので、怒りはしなかったけど。

正直なところ前半のノリのままでまとめてくれれば、なかなかの評価ができたと思うんだが、急に最後、ジブリテイストなのがねえ(どこがジブリだ…っていわれそうだけど、ネタバレになるからさ)。
前半だけなら、元気な麻生久美子の魅力で、日本版『アメリ』?ってなノリで、個人的にはなかなか好きだったんだけど、後半がねえ。この監督(脚本も手掛けてる)は、まとめ方を事前に考えないで乗りで書き始めるタイプなのかな。

本当に、麻生久美子がいなかったらクソだよ。この映画。ちょっと他人には薦められない。『時効警察』とかが好きな人でも、本作の後半はダメでしょ。100円レンタルでかつ誰かが返却しに行ってくれるなら、許すレベル。これを観た後に自分の足で返しにいくのは腹立つかも(なんとなく本作のレベルが伝わるかな)。

#麻生久美子という人の魅力の半分は“声”ですな。必要以上のセクシーさが無く子供の声に近いかも。それに特段美人というわけでもない風貌が加わって、こういうパターンは猛烈な高感度を得るわけだが、それにおんぶに抱っこしてるこの監督は、ちょっとタチが悪いですな。
麻生久美子以外の演者さんが、誰も得してないのもかわいそうだし。もう、この監督は、少なくとも映画に関わるのはやめたほうがいいのではないかな。誰も得しないよ。TVでやっていけてるんだから、そこにいればいいじゃない。お帰りよ。

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DONJU.Png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:106分  
監 督:ロブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン
出 演:浅野忠信、北村一輝、真木よう子、佐津川愛美、ジェロ、本田博太郎、芝田山康、南野陽子、ユースケ・サンタマリア他
コピー:世界一鈍いアイツが、俺たちの人生を壊しにやってくる。




週刊誌に連載された小説『鈍獣』の作者・凸川が突然失踪し、行方を追う担当編集者の静は、なぜかすべてが相撲中心というおかしな田舎町にやって来る。そこで、凸川の同級生やその取り巻き達が、数ヵ月前に凸川と再会し、25年前の秘密を小説のネタにされ凸川殺害計画を進めていたことを知るのだが…というストーリー。

日本映画はこういうノリの作品がいい。年末の忙しいときに、小難しいのが観たくない時はこんなのがいいんだ。本作を観て、色々文句をいうやつがいるに違いないのだが、1年間に映画が10本しか作れないという法律が日本にあって、その1本が本作だっていうのなら怒ってもいい。そうじゃないんだからいいじゃないか、こんな映画がふつうに作られているっていうのは、平和で豊かなな証拠である。

はっきいってくだらないし、なんのメッセージもないし、感動もないし、キャラもエピソード設定も奇を衒らっているようでスベっている。真木よう子の胸が大きいくだりなんて真木よう子のことを知らないとわからないでしょ(彼女はそんなに一般的に知名度ないよ)。一応、だれが小説を書いたのか?だれが凸川を殺したのか?というミステリー仕立てのテイストはあるのだが、基本設定がヘンテコなので、そこに着目しても仕方が無い。でもいいんだよ。これで。

こんだけ、ウィークポイントを並べても、私は、こんな作品は観なくていいとは言わない。子供の落書きのような作品だけど、なんだかんだいって目は話せないんだから大したものなのである。大掃除の合間にでも、見てください。

#関係ない話だけど、こういう舞台を会社帰りにやってたら、ふらっとみにいってしまうなぁ。

 

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image1429.png公開年:1991年 
公開国:日本
時 間:120分  
監 督:岡本喜八
出 演:北林谷栄、風間トオル、内田勝康、西川弘志、緒形拳、神山繁、柳川国二郎、水野久美、岸部一徳、田村奈巳、松永麗子、岡本真実、奥村公延、天本英世、本田博太郎、竜雷太、嶋田久作、常田富士男、橋本功、樹木希林、松澤一之、藤木悠、上田耕一、中谷一郎、山本廉、大木正司、山藤章二、景山民夫、寺田農 他
受 賞:【1991年/第15回日本アカデミー賞】主演女優賞(北林谷栄)、監督賞(岡本喜八)、脚本賞(岡本喜八)、編集賞(鈴木晄、川島章正)

3人組の若者に誘拐された大富豪の老女が、それを逆手に若者たちを手玉にとって事件に関わる人々を翻弄するというストーリー。

まず、プロットが非常に面白い(原作の力によるところが大きいとは思う)。犯罪トリックとして細かいところを凝視すれば破綻している部分はいくつでも見つかるだろうが、すべて刀自のキャラクターで丸く収まりOKである。
最後に、戦時下に亡くなった子供達と結びつけたところや、緒形拳による謎解きでの、カットを数秒挟むだけで理解させるスマートな編集など、感心する箇所も多数。

風間トオルや西川きよしの息子の演技の拙さといったらないのだが、穿った見方かもしれないが、それでも許される役回りに配して、逆にに利用しているところがうまい(その分、がっちりと名優が固めているしね)。

お亡くなりになっている演者が多数で、さすがに18年も前の作品と感じさせるが、それはやむなし。また、冒頭とラストで使用されている、音楽・楽曲のダサさと邪魔臭さだけは気になるところ。許されるならば、音楽だけ差し替えてほしいものだが、故人であるし不可能か。それ以外は、今、観てもまったく古さを感じない名作。再編集版として特別公開したり再編集版DVDを発売しても、全然ペイできる気がする(緒方拳がお亡くなりになったときがチャンスだったかもね)。

まだ未見の人ならば、だまされたと思って観てほしい。絶対楽しめるはず。その後の日本のコメディ映画に、ここまでのクオリティのものはなかかなか無いと思う。

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image1415.png公開年:2009年  
公開国:日本
時 間:113分  
監 督:本木克英
出 演:山田孝之、栗山千明、濱田岳、石田卓也、芦名星、斉藤祥太、斉藤慶太、渡部豪太、藤間宇宙、梅林亮太、和田正人、趙民和、三村恭代、大谷英子、オジンオズボーン中林大樹、佐藤めぐみ、甲本雅裕、パパイヤ鈴木、笑福亭鶴光、石橋蓮司、荒川良々  他
コピー:笑う阿呆に~オニ来たる~!


二浪して京大生に入学した安倍は、謎のサークル“京大青竜会”に入会してしまう。そのサークルは小さな式神の集団を操り戦わせる伝統の祭り、“ホルモー”を行うサークルだった…。というストーリ。

こういうアイデアを思いついて、設定を作って、そこにユニークなキャラを放り込むところまでは、できる人はできると思うのだが、それどぐっとまとめあげて、ラストにむかってきっちり集約するのは、とてもすごい才能だ。原作を読んだことはなく、原作からこのクオリティーのストーリなのかはわからないので、褒めるべきが原作者なのか監督なのかわからないが、本作のストーリーのまとめっぷりは、すばらしいと評価したい。

ただストーリーといっても、レンタルDVDサイトとか公式ホームページで紹介されているような内容以上のものがあるわけではない。誰がどういうキャラクターで、誰が誰を好きで、ホルモーがどういうもので…と、すっかり事前にわかっているわけ。それでもおもしろく仕上がっていることが、実にすごいこと。

本木克英監督は、『ゲゲゲの鬼太郎』2作では、説明的なセリフがうっとしくて、それに引っ張りまわされていた感じがあったのだが、今回はすっかり克服されている(まあ、鬼太郎は子供が見るっている条件があったから仕方がなかったんだろうが)。必要以上のクドイ説明もないし、適度な置いてきぼり感とてもいうのだろうか。それがストーリーの疾走感に繋がって、清流のようにするっと最後まで見せてくれた。
また、鬼太郎では、女の子がいまいちかわいく撮れていなかっただけど、今回は栗山千明や芦名星はもちろん他の人もいい感じで撮れている。

ホルモーなどという荒唐無稽な設定のため、はじめっから観る対象から除外している人もいるかもしれないが、毛嫌いすることなく、観ることをお薦めする。

あと、気になる点をひとつ。
最後に赤十字マークの使用方法に誤りがあった旨の表示があるのだが、見ている側は、何が誤用なのかさっぱりわからない。なんなんだ?クイズか?
イスラム圏やイスラエルでは別の意味だからか?法律で使用範囲が決まっているからか?
誰がこの断り書きを入れさせているのか知らないが、これを見ても、多くの人が結局なにが悪いのかわからないじゃないか。本当に注意を促し啓蒙したいなら、この書き方でおしまいはないだろう。これを書かせた奴、そしてこの書き方でOKとしたやつは、間違いなくバカです。

で、結局何が悪いのだ?せっかくのいい作品に水を差したな。

 

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プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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