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公開年:1973年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:スチュアート・ローゼンバーグ
出 演:ウォルター・マッソー、ブルース・ダーン、ルイス・ゴセット・Jr、アルバート・ポールセン、アンソニー・ザーブ、キャシー・リー・クロスビー、ジョアンナ・キャシディ、フランシス・リー・マッケイン、ヴァル・アヴェリー、マリオ・ガロ、シャーリー・バラード、ポール・コスロ、ウィリアム・ハンセン、マット・クラーク、ルイス・ガス、クリフトン・ジェームズ、グレゴリー・シエラ、ウォーレン・フィナーティ 他
コピー:原作「笑う警官」その日-- 定期バス大横転……乗客及び乗務員を含む9名 マシンガンで乱射され全員即死!狙ったホシは必ず挙げる執念の刑事の燃える追跡が始まった--


サンフランシスコ。非番のエバンス刑事が、ある男を尾行している。その男がエバンスをまこうとバスに飛び乗り、エバンスも付いていく。すると、さらに後で乗ってきた乗客が小型マシン・ガンを発砲。運転手と乗客を皆殺しにして、犯人は立ち去ってしまう。警察はスタイナー警視をトップとする捜査本部を設け、エバンス刑事をコンビを組んでいたマーティン刑事は、新たにラーセン刑事を組んで捜査にあたることに。エバンスの恋人ケイ・バトラーの証言から、マーティンが解決できずにお蔵入りとなっていた2年前のテレサ殺人事件を、エバンス1人で捜査していたことが判る。カメレロという男の情婦だったテレサが、絞殺体として遺棄されていたという事件だ。おそらくテレサ殺人事件とバス虐殺事件に関わりがあると考えたマーティンは、スタイナー警視らの反対を押し切って、カレメロの正体を探り始めるのだったが…というストーリー。

(いきなりネタバレ含む)
推理系のサスペンス映画だが、確かに全然犯人の検討がつかない。全然ヒントがない。おまけに、話が進んでも全然進む気配がない。でも、笑う警官っていう邦題がついているんだがら、きっと警官が黒幕だったりするに違いない…、と思うわけだが、そうじゃない。
この邦題、ミスリードのつもりか?

全然犯人が見えないなのは、シナリオが巧みとか、そういうことではない。単に何のヒントも散りばめていないだけ。観終ってから考えても、どこかで「ああ、あれがヒントか!」という箇所はなく、わかるはずがないの。
科学捜査とは真逆の世界で、主人公のマーティンおじさんの捜査は、勘アンド勘。2年間前の事件といわれても何かの伏線になっているわけではなく、ただそういう事件がありました…と差し込まれるだけ。まあ、一応証拠を探そうとする場面はあるんだけど、死体を発見したりドラスティックな展開ばかり。真犯人を追い詰めるにはかなり理詰めで攻めないといけない状況なのに、そうはならない。

もしかして、新相棒のラーセンが“笑う警官”なのか?もしかして犯人寄りの人物で攪乱してたりすんのか?なんて勘ぐるが、それも違うという。そうじゃないとすると、あまりにもバディ物の相手をして魅力がなさすぎる。結局、ただのやる気のない短絡的な大口男なだけである。

ただ、マーティンおじさんの愚直に古いタイプの捜査を継続する姿、家庭を顧みない男の姿、その一本槍な姿勢。それと、古ぼけて小汚い街の画が合算されて、実に渋い雰囲気の作品となっている。
だからこそ、きっと“笑う警官”っていうタイトルを意味する陰謀があるに違いないと思いこんじゃう。でも、結局そんな陰謀はない。新犯人を追いつめると、もうダメだと暴走して、爆死というオチ。

簡単にいってしまうと、“事件”自体に面白さがない。何か衝撃があるわけでもないし、社会的なメッセージや当時の時事問題などが含まれているわけでもなさそう。殺されているのも、愛人と独身警官(それも主人公とそれほど長い付き合いじゃないという)。申し訳ないが、それほど憤りを感じるような事件じゃない。

#犯人に似てるエルダって何さ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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