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公開国:ハンガリー、ドイツ、フランス
時 間:138分
監 督:タル・ベーラ、(共同監督)フラニツキー・アーグネシュ
出 演:ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、ボーク・エリカ、デルジ・ヤーノシュ、レーナールト・イシュトヴァーン 他
コピー:ある晩、静かな港で起こった殺人事件。偶然にも大金を手に入れた男と失った男。二人の人生が交錯し、運命の歯車が狂ってゆく。
港にある鉄道の駅で、夜間の線路の切り替えをしている鉄道員のマロワン。ある晩、ロンドンからの船で到着した男が、殺人を犯す現場を制御室から目撃してしまう。男が逃げ去った後、殺された男が持っていたトランクを海から引き上げる。制御室に戻りトランクの中を見てみると大量の紙幣が。マロワンは警察にも届けず、家族にも告げず、とりあえず隠しておくことに。殺人を犯した男ブラウンは、町に留まりトランクを探しまわり、やがてロンドンから刑事もやってきて海中から死体を発見するのだが…というストーリー。
50分くらいまで観たんだけれど、誰がロンドンから来た男で、誰が殺されたんだか、どういう展開になっているのかさっぱりわからなくなってしまった。ネットであらすじを調べて読んで、始めから見直した。それでやっと腑に落ちた。
とにかく定点カメラによるワンカットが長い。白黒でコントラストも甘く、変化の小さい場面が延々と続く。ハリウッド映画のテンポに馴れている人には耐えられないテンポだろう。私もそれに耐えることができず、目が飽きてしまい、その結果、何が繰り広げられているのか、迷子になってしまったわけだ。
紙幣を乾かすために、ストーブにのせる意味がわからず(いくらなんでもコゲるんじゃね?)。ほとんど金だけ抜いて、少しの紙幣を挟んだ空のカバンを海岸に打ち上げられたようにしておけば、金は流れちゃったんだな…ってことで、刑事は納得して帰ったんじゃないかと思うんだけど…、とか、やたらと間伸びした展開なだけに、色んなことが頭に浮かぶ。浮かぶのはいいんだけど、さほど謎が多いわけでもないし、魅力的な人物や展開というわけでもないので、余計なことばかりが頭に浮かぶ。
このジリジリとしたテンポで、普通のおっさんが大金を手にしてしまったことで追い詰められていく様子を、海水で湿った綿で窒息させられるような感じで表現しようとしているのは理解できる。理解はできるだけど、愉しめるかどうかは別。
ぎゅっとまとめたら40分で終わる話だと思う。それに、はっきりいって、コピーの内容で全体の8割を説明できちゃってると思う。あとは、主人公のマロワンが、どういうオチをつけるか…、残りはそれだけだもの。大金を手に入れたことを、ひた隠しにする苦悩…って展開かと思いきや、気が大きくなって、娘の仕事場の待遇が気に喰わないってことで無理やり辞めさせるわ、新品のパイプは買うわ、娘に毛皮のマフラーを買ってやるわ、結構なお大尽。でも、たいして収入の無いおっさんが、突然娘に高価な毛皮を買ったことで、足が付く展開かのかとおもいきや、そんなこともなく。間伸びしてるくせに、話の軸も定まっていない感じ。
でも、マロワン自身は、刑事が金が見つかるまで町にいることがとにかく心苦しい。そんなときに、娘から、小屋にイギリス人がいることを聞いたマロワン。ピカ!っとあることを思いつき、即座に行動にうつすわけだ。
まあ、わからんではないんだけど、いやァ良く乗り切ったねぇ!って感情が沸いたわけでもなかったし、そうかその手があったか!してやったり…って驚いたわけでもない。実に小市民的だし、結果オーライ的な感じで、心は動かなかった。
正直、もう二度と観たいとは思わないけどね。
#何気に、ティルダ・スウィントンが出ている。『フィクサー』で米アカデミー助演女優賞を獲ったのと同じ年だったりする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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