忍者ブログ
[91]  [90]  [89]  [88]  [87]  [86]  [85]  [84]  [83]  [82]  [81
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

image0366.png公開年:2002年 
公開国:アメリカ
時 間:98分  
監 督:ロジャー・ミッチェル
出 演:シドニー・ポラック、ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、トニー・コレット、シドニー・ポラック、ティナ・スローン、リチャード・ジェンキンス、ウィリアム・ハート、アマンダ・ピート、ケヴィン・サスマン、アンジェラ・ゴーサルズ 他
コピー:たった一度の無謀な車線変更─その瞬間<とき>、見知らぬ2人の男の人生が交差した・・・


ニューヨーク。渋滞するハイウェイの中、裁判所へ急ぐ若手弁護士のギャビン・パネック。一方、親権をめぐる裁判出廷のために裁判所へ向かうドイル・ギプソン。そんな時、先を急いでいたギャビンが突然車線変更したため、隣のドイルの車と軽い接触事故を起こしてしまう。慌てていたギャビンは、ギブソンの示談の申し出を無視してその場を去ってしまうのが、それがその後の二人の運命を左右していく…というストーリー。

二日連続でがっかりなのだが、非常につまらない。先に言ってしまって申し訳ないのだが、今年観た映画で、一番つまらなかった。

とにかく先の展開が読める。百歩譲って読めたことはいいとしても、読めた展開になるまでにくだらない演出をだらだら観せられて、非常に耐え難い。とにかく前半は早送りで観させてもらった。もう、そうでもしないと気が狂いそうである。

ああ、その提出書類とやららが、さっきサミュエル・L・ジャクソンに拾われたやつなんでしょ…と、無いことに気付くまでの間、付き合うのがうざったい。サミュエル・L・ジャクソンが書類を拾ったシーンなんか、気付いた後で差し込むなりすればいいわけで。編集力無さすぎ。

大体にして、黒人に書類を盗まれた!って警察に通報すればいい話だと思う。犯人も捜してくれるし、義父にも説明がつくし、そういう事情なら判事だって考慮してくれるかもしれない。八方まるく収まるじゃないか。
それをしないってことは、文書自体に問題があるからなのか? そうなんだろ? そうじゃないと話おかしいよな! って思ってたんだけど、必死でその書類探すだけ。だったららやっぱり通報するのが一番だし、その手が思いつかないことが不自然極まりない。裁判で小ウソとついたことや義父に言い訳できないとか、それだけじゃ、隠す理由は弱いんだわ。
そう考えたら、残りの時間がくだらなくてくだらなくて。観ていてどうでもよくなってくるのよ。

こんなに着火点の低い奴らに同情のしようがあるわけもなく、共感できないのはもちろんなんだけど、このすったもんだを俯瞰で眺めていてもちっともおもしろくないんだ。そのたいしておもしろくない状況を、引っ張りまわされたあげくに傍で強制的に観せられている気分にさせられる。苦痛極まりない。大抵、どんな映画でも、一部でも共感できたり興味が沸くような登場人物がいるものだが、本作には誰一人として存在しないのだ。もう、本作の世界から逃げ出したい気分になった。

時間が経過するほどに、グダグダな泥仕合になってきて、お互いに強硬手段をとることになる。だけど、ギャビン対ギブソンっていう対立軸と、ギブソン対義父っていう対立軸が、中途半端に多重化しているのが、逆効果。前の対立軸は両者共にクソ人間どうしの争いで、そこまでいったらとことんまでやったらいいじゃん…っていう目線でしかみれないのに対して、後の対立軸はギブソンは正義を貫けるのか!?…っていう目線でみないといけない(むしろ、正義を貫け!って応援しないといけない)。
ギブソンっていうキャラに対して、卑下しながら応援するなんて、そんなアンビバレントな視点を持つのは無理だよ。なんで観客がそこまで強いられなきゃいけないのか。

まあ、もしかして後半になったら劇的な何かがあるかもしれないと、自分に鞭を打って観続けた。しかし、それはあっさりと裏切られる。どういう方向にもっていきたいのかも、さっぱりわからなくなる。前半と同じように諍いを継続したいのか、それとも矛先を義父に変えたいのか、最後のオチにいたっては、それをやったからって見ている側が、ああよかったよかったと感じるとでも思ったか!!!と憤慨したくなるほど。

こんなに演出や構成がグダグダなのに、とりあえず鑑賞に堪えているのは、サミュエル・L・ジャクソンがエキセントリックなキャラをうまく演じているからだと思う。対して、ここが悪いんだ! と明確に指摘しにくいけれど、私にはベン・アフレックの演技が大根に感じる。サミュエル・L・ジャクソンとの負のコントラストが効いているのか公開処刑状態だ。

世の中の評価は決して悪くないようだけれど、個人的には賛同できない。受賞歴が一切ないのも、私は納得。駄作といってよいと思う。実際どうかはしらないが、今後、この監督にまともな映画を作らせようという製作会社はないだろう。いろんな縁で映画作りに携わるという幸運に恵まれたにもかかわらず、時間も資源もこんな駄作で無駄にしてしまって、この監督には、映画の神からバチを当てられてしかるべきだ。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]