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公開年:1999年
公開国:スペイン
時 間:101分
監 督:ペドロ・アルモドヴァ
出 演:セシリア・ロス、マリサ・バレデス、ペネロペ・クルス、カンデラ・ペニャ、アントニア・サン・ファン、ロサ・マリア・サルダ、フェルナンド・フェルナン・ゴメス 他
受 賞:【1999年/第72回アカデミー賞】外国語映画賞
【1999年/第52回カンヌ国際映画祭】監督賞(ペドロ・アルモドバル)
【1999年/第66回NY批評家協会賞】外国映画賞(ペドロ・アルモドバル)
【1999年/第25回LA批評家協会賞】外国映画賞
【1999年/第57回ゴールデン・グローブ】外国映画賞
【1999年/第53回英国アカデミー賞】監督賞[デヴィッド・リーン賞](ペドロ・アルモドバル)、外国語映画賞
【1999年/第12回ヨーロッパ映画賞】作品賞、女優賞(セシリア・ロス)、観客賞[監督賞](ペドロ・アルモドバル)
【1999年/第5回放送映画批評家協会賞】外国語映画賞
【1999年/第25回セザール賞】外国映画賞(ペドロ・アルモドバル)
【2000年/第14回ゴヤ賞】作品賞、監督賞(ペドロ・アルモドバル)、主演女優賞(セシリア・ロス)
コピー:世界の映画賞を独占、世界の女たちが涙した、母から生まれた総ての人たちに贈る感動作。
17年前に別れた夫のことを息子から問われた母マヌエラは、隠していた夫の秘密を話そうと覚悟を決めたのだが、息子は事故で死んでしまう。息子が死んだことを伝えるため、マヌエラは別れた夫と過ごしたバルセロナへと旅立つが…というストーリー。
おすぎさんが、この映画に出会うために産まれてきたとまで書いていたのを読んだことがあるが、そこまで言うなら…と思い、観よう観ようとかねてから思っていた。ところが、ちょっと紹介されているあらすじが重くて、いざ手を出そうというところで、数年、躊躇し続けていたのだ。『コーラス』もそうだが、ここのところ、ヨーロッパ物のほうが当たりが多いので、エイヤーで借りてみた。
正直なところ、序盤は紹介されているとおりの展開なので、さほど入り込めなかったが、バルセロナに舞台を移し、ペネロペが絡んできたあたりで、どっぷりと厚みのあるストーリーになる。母であり女性であり一人の人間であり、そんな女達の生き様が絡んでほつれて…。
流れに抗ったり身を任せたり。ちょっと男の私には、感覚的に想像の及ばない行動も多く、理解できない部分をあったのだが、それはそれで新鮮に映った。
ネタバレになってしまうが、元夫がペネロペとの間に子供をつくってしまう(ちょっと都合が良すぎる展開ではあるのだが)。生まれながらに苦難を背負ってはいるが、それは、息子の復活であり、キリストの復活に繋がる。マヌエラは聖母に重なる。前半は人間らしい(愚かともいえる)行動をとる彼女だが、進むにつれて聖母然とした行動をとるようになる。
その女性像が、腑に落ちるか落ちないかが、この映画を良いと思うか否かの分水嶺だろう。
子供の病気がいい方向に向かう展開は、あまりにも都合が良すぎるのだが、それも、キリスト教的なモチーフが底辺にある証拠だろう。
私は、非常に観る価値のある作品だと思うので、強くお薦めする。男同士にはない感覚・感情がそこにあって、男の人も新鮮に観れると思う。ただ、あまり家族や恋人と一緒に観る映画ではないと思うので、一人でじっくり観たほうがいいと思う(人によって受け取り方は、かなり異なるはずなので、影響を受けないようにすることをお薦めする)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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