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公開年:2005年
公開国:アメリカ
時 間:105分
監 督:リーヴ・シュレイバー
出 演:イライジャ・ウッド、ユージン・ハッツ、ボリス レスキン、ラリッサ・ローレット、ジョナサン・サフラン・フォア 他
コピー:世界にはあなたの発見を待っている“もの”がある
ユダヤ系アメリカ人の青年ジョナサンはある日、祖母から、亡き祖父の命の恩人だという女性が写った写真を渡される。彼は、この女性を捜すためウクライナへと向かい、地元の陽気な青年とその祖父をガイドに珍道中を繰り広げられるが、やがて、この土地に秘められた悲しい過去が…というストーリー。
あらすじもなにも知らず、そのほかにも何の情報もインプットせず、ジャケットのイメージだけで、なんとなく借りた。
出てくるキャラクターは、すべてクレイジーな人しか出てこない(犬もかな)。賛同してもらえないかもしれないが、暴力もセックスも反抗も無い『イージーライダー』だと思った。
舞台もキャラ設定も、日本の低予算映画にありそうな感じで、案外、日本人は楽しめるかもしれない。ちょっと紹介や宣伝の仕方を工夫したら、いまさらながら小ブレイクしてもおかしくないように思える。とりあえず、大晦日の深夜に放送してみてはいかがだろう。
#ただ、邦題のセンスは良くないね。内容と合っていない。
目的地につくまでの、淡々とした展開も、妙に笑わせようとしていない感じも好感がもてる(よっぽど、前日に観た『未来は今』がこりたようだ)。
ユダヤ迫害が扱われているが(ワーナーだね)、正面切って戦争反対をテーマに据えているわけでもなく、観終わって振り返っても、ストーリーの主軸とか隠れたメッセージとかは、ちょっと整理できていない。でも、個人主義が少し極端にまかり通っている日本では、なんだかんだ先人の歴史があって、今、僕はここにいるんだよな…ということを気付かせてはくれる良い薬にはなるかも。
風景の美しさが良く表現できている半面、東欧の貧しさというのも(おそらく事実)も表現されていて、歴史も表面的な部分以外に別の面がかならずあることを示唆させる。
以下ネタバレ。
一番難解というか、どういうことなのか考えさせられ戸惑うのは、やはりお爺さんの死だろう。
いままで、半ば無意識だったかもしれないが、過去の事実に目を背けて生きてきた彼。でもなぜか自分の居場所はここではないという違和感を感じ続けていたに違いない。そして、あの日のことを思い出し向かい合わざるを得なくなったことで、自分の居場所が見つかった…という感じだろうか。そしてあの日に死んでいたはずの自分も見つけてしまった。若者の目から見たら、さらに生きるべきだと思うかもしれないが、人間は過去を未整理のまま、ただ忘れて生きることはできないという、含蓄のある一意見として、私は受け止めた。
まったく期待していなかったのでハードルはかなり低かったのだが、けっこう満足できた。ちょっと私にだまされたと思って観てはいかがかな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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