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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:テリー・ジョージ
出 演:ホアキン・フェニックス、マーク・ラファロ、ジェニファー・コネリー、ミラ・ソルヴィノ、エル・ファニング、エディ・アルダーソン、ショーン・カーリー、コーデル・クライド、アントニー・コローネ、ゲイリー・コーン、ジョン・スラッテリー 他
コピー:あの日、あの場所で、すべてが変わった。
突然の事故で最愛の息子を失った家族。調査を依頼した弁護士は、ひき逃げ犯人その人だった……。
大学教授のイーサンは、妻グレースと2人の子どもジョシュとエマの4人家族。平穏な日々を送っていたが、ある夜、息子ジョシュがイーサンの目の前でひき逃げにあってしまい、命を落としてしまう。ひき逃げをしたのは同じ町に住む弁護士のドワイト。息子ルーカスを約束の時間までに門元妻ルースのもとに送り返そうと焦っていたのだ。その時に轢いた子供が死んだことを知り、罪の意識に苛まれながらも、子供との関係や仕事まで失うことに躊躇して自首できずにいると、なかなか進展を見せない捜査に業を煮やしたイーサンは、独自に事故調査を進めようと、ドワイトが勤務する弁護士事務所に依頼へやってきて…というストーリー。
『ホテル・ルワンダ』の監督なので、本作もまるで実話ベースなのかしら…と思うほど現実感のある仕上がり。
事故直後とその後の展開で、キャラクターの心持ちが変遷するというか入れ替わる様子が面白い。また、それがニ軸ある。
一つは妻エマと夫イーサン。始めは妻エマが精神的ダメージを大きく受け、家事すら手につかないのだが、残された娘を大事に育てることこそ指名と感じ着実に立ち直ろうとする。反対に夫イーサンは、泣き崩れる妻をフォローして何とか家族を崩壊させないために平静を保っているのだが、見えないところで事故に対する納得のいかない思いを追求するうちに、次第に家族を維持していこうという気持ちが優先されなくなってくる。そして、いつしか妻と夫の心持ちは入れ替わっていく。
もう一方の軸は被害者の父イーサンと加害者のドワイト。初めは納得の行かない息子の死に直面したイーサンに同情できるのだが、だんだんと暴走して周囲に悪影響を及ぼしてく様子に、見ている側も「おいおい」という気持ちが膨らみ、彼への共感が薄れていく。一方のドワイトは、自らの素行の悪さから離婚している男で、息子と離れたくないという思いだけでひき逃げから逃げ廻っており、非常に腹立たしい。しかし、自首しようと心に決めるものの、状況的にうまく噛み合わずそれができず、そうこうしている間に、何とか今後息子が受けるであろうダメージを軽減するためにできることをしてやろうという思いが伝わってきて、悪い奴だとわかってはいつつも共感度は増していく。
#火の鳥 鳳凰編みたいだね
演者のチョイスも非常によくて、真面目につくられている作品。逆にもうちょっと過度な演出をしてもいいんじゃないか?って思うくらいなのだが、これは昨今の映画が、ドラスティックすぎたり、奇を衒いすぎたりするので、相対的にそう感じるだけであって、むしろあるべき映画の姿なのかもしれない。テリー・ジョージという名前、覚えていたほうがいいかな…と。佳作。軽くお薦めする。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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