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公開年:2010年
公開国:日本
時 間:109分
監 督:北野武
出 演:ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、小日向文世、北村総一朗、塚本高史、板谷由夏、中野英雄、杉本哲太、石橋蓮司、國村隼、三浦友和、坂田聡、森永健司、三浦誠己、柄本時生、新田純一、渡来敏之、岩寺真志、小村裕次郎、大原研二、田崎敏路、野中隆光、小須田康人、塚本幸男、島津健太郎、岸端正浩、清水ヨシト、藤原慎祐、藤井貴規、平塚真介、真田幹也、上田勝臣、奥原邦彦、山本将利、菊池康弘、西田隆維、大野慶太、外川貴博、江藤純、戯武尊、内田恵司、川又シュウキ、飛田敦史、芹沢礼多、内野智、瀧川英次、井澤崇行、金原泰成、鈴木雄一郎、柴崎真人、辻つとむ、貴山侑哉、樋渡真司、太田浩介、マキタスポーツ、ケンタエリザベス3世、黒田大輔、藤田正則、鷲津秀人、しいなえいひ、こばやしあきこ、渡辺奈緒子、三原伊織奈、中村純子、棚橋幸代、星野美穂、水上莉枝子 他
受 賞:【2010年/第53回ブルーリボン賞】助演男優賞(石橋蓮司「今度は愛妻家」に対しても)
【2010年/第20回日本映画プロフェッショナル大賞】ベスト10(第9位)
コピー:全員悪人
関東一円を勢力範囲に置く巨大暴力団・山王会。若頭の加藤は、傘下の池元組と村瀬組が兄弟盃を交わして親密にしていることを快く思わず、組長の池元に村瀬組を締めるように命じる。村瀬との関係を壊したくない池元は、対立しているように見せておけば何とかなると軽く考え、配下の大友組に適当に村瀬組とモメ事をおこすように指示。小さな組ながらも武闘派の大友組は、さっそく村瀬組に仕掛け、痛めつけることに成功。しかし、その程度では満足しない山王会は、村瀬組へのさらなる粛清を望み、池元がそのすべてを大友組に丸投げしたことから抗争がエスカレートしてしまい…というストーリー。
アートを匂わすのをあえて排除している点に、非常に好感が持てる。キタノブルーに代表されるヨーロッパで高く評価される様式美が、私はあまり好きではない。置きにいったストライクみたいで何かか鼻に付くんだもの。だから『アキレスと亀』や本作のように奇行・暴力のオンパレードな偏った作品ほど、ほとばしりのようなものが感じられて好みなのだ。暴れるチェーンソーを持たされてるみたいな感覚で、振り回されてる感が心地よい。
ヤクザ(というか暴力団)だって会社と変わらない世界だと思う。ビジネスのルールもあれば、上司・部下の命令体系だってあるわけで、サラリーマンと大差ないじゃない。身勝手な上層部によって使い捨てされる理不尽な展開は、いまの段階世代のアホに迷惑掛けられてる下の世代なら、共感できるだろう。
だけど、今のカタギには、本気のギラギラした闘志とか、筋の通らないことに対する義憤とかが無いよね。暴力の波状攻撃だっておまえら真剣にやれよ!、怒っていいんだぜ!っていう北野武のメッセージなのかな…と。
ただ、コピーの”全員悪人”の看板に偽りあり…というか、大使館のおっさんが悪人になりきれていないのが唯一の不満。だって、カタギの皆さんにはご迷惑をかけない、ヤクザとヤクザによるファンタジーでしょ。アホな国会議員が東京にカジノ特区をつくろうとしているのはヤクザと一緒だよね…と揶揄したかったのだろうけど、そこは徹底して欲しかったかな。
即座に続編を作るのもどうかなと思うけど、このままインテリヤクザが生き残って、泥まみれになった奴が馬鹿をみるオチで終わらせるのは忍びないと考えたのではなかろうか。
ラストのぼんやり具合は否めないけど、快作だと思う。キタノ作品に興味のない私でも良いと思ったので、軽くお薦め。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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