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公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:ミシェル・ゴンドリー
出 演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン、ジェリー・ロバート・バーン、トーマス・ジェイ・ライアン、ジェーン・アダムス、デヴィッド・クロス 他
受 賞:【2004年/第77回アカデミー賞】脚本賞(チャーリー・カウフマン、ミシェル・ゴンドリー、ピエール・ビスマス)
【2004年/第58回英国アカデミー賞】オリジナル脚本賞(チャーリー・カウフマン)、編集賞(ヴァルディス・オスカードゥティル)
コピー:“さよなら”の代わりに 記憶を消した――
ジョエルは恋人クレメンタインとケンカ別れしたが、そんな彼の元に、クレメンタインがジョエルについての記憶を消去したので、今後彼女に触れないように…というお願い通知が届く。彼女と仲直りしようと思っていたジョエルは納得できず、記憶の消去を行ったラクーナ社を訪れる。そこでは、一晩で特定の記憶だけを消去する施術を行なっており、ジョエルも彼女のことを記憶に留めておくことがつらくなり…というストーリー。
連日のロマンス物で、私らしくないとは思うが、連日、ただのロマンス物ではない。
(ネタバレ注意)
上質な大人の恋愛ドラマだと、私は思う。ただ甘いだけの好きだ嫌いだ言うだけのラブストーリーなんてクソ喰らえって思っているので、こういうSF要素とか哲学的要素をさらっと料理してくれると、こんな私でもすんなりの受け入れられる。記憶を消すビジネスっていうのは監督の原案らしいけれど、その着想自体は、特筆するほど目新しいものではない。やはり脚本の構成と味付けの妙。
はじめの出会いは、本当の出会いじゃない…。そんな仕掛けも随所にあって、さすがチャーリー・カウフマン。
お互いが記憶を消してしまったことを把握したあと、あそこで、“くりかえても同じだから…”となってしまわないところが非常によろしい。
ただ、一度恋に落ちた二人だから記憶をなくしたとしてもまた惹かれ合うのさ…みたいな解釈をしている感想をよく読むのだが、私はそうは思わない。だいたいにして、その“どうせ”みたいな解釈が気に喰わない。
だって、カセットテープで聞いた彼らの告白を聞けば、理屈から言えば、また付き合ってもうまくいかないと思うだろう。だけど、確かに自分の声なんだけど、本当のところ実感はない。理屈ではそうだろうけど、実感が伴わないことに対して、納得して生きていくことなんてことは、人間にはなかなかできはしない。そして、なんだかんだ言っても、人間は前に進まないと生きられない。
失敗しようがどうなろうが、その傷口にできたかさぶたの上にさらにかさぶたをつくって人間なんか出来上がっているんだ。臆せず前向きに生きろよ!私はそういうメッセージだと受け取ったよ。
ほうら、“どうせ…”みたいなニヒリズム主義とは真逆の解釈になったでしょ。この観る側の微妙た立ち位置で、解釈がガラっと変わる…っていうところが名作の証なの。
未見の人には、是非是非お薦め。普段はロマンス物なんか観ないよという、おっさんにも強くお薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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