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公開年:1960年
公開国:アメリカ
時 間:125分
監 督:ビリー・ワイルダー
出 演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、フレッド・マクマレイ、レイ・ウォルストン、デヴィッド・ルイス、ジャック・クラスチェン 他
受 賞:【1960年/第33回アカデミー賞】作品賞、監督賞、脚本賞(ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド)、美術監督・装置賞[白黒](Edward G.Boyle:装置、アレクサンドル・トローネル:美術)、編集賞(Daniel Mandell)
【1960年/第21回ヴェネチア国際映画祭】女優賞(シャーリー・マクレーン)
【1960年/第26回NY批評家協会賞】監督賞(ビリー・ワイルダー)、脚本賞(ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド)
【1960年/第18回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ]、男優賞[コメディ/ミュージカル](ジャック・レモン)、女優賞[コメディ/ミュージカル](シャーリー・マクレーン)
【1960年/第14回英国アカデミー】作品賞[総合]、男優賞[国外](ジャック・レモン)、女優賞[国外](シャーリー・マクレーン)【1994年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
出世のため、上役の浮気用にと自分のアパートを貸しているバド。だが、人事部長のシェルドレイクが連れ込んで来た女性は、バドが心を寄せるエレベーターガールのフランで…というストーリー。
ここ数日、お薦めできない映画続きで、もうしばらく映画を観るのを止めようかなと思うくらい、疲れてしまった。とりあえずレンタルはやめて録画したものの整理ということで、本作を鑑賞。
かなり古い白黒映画なので、観難いかも…と、まったく期待していなかったのが功を奏したのか、意外に面白く観れた。作中で繰り広げられていることを冷静に考えれば、結構エグイことなのだが、各所で評価されているとおり、よく練られた脚本・演出・演技で、1960年の映画とは思えない軽妙さにまとめられている。
別にお隣さんに真実を語ってもよさそうなもんだとか、逆手にとって上司にプレッシャーをかけたっていいのにとか色々思うけど、それはまあ、そこはキャラ設定ということで多めにみないと。
コメディ部門として色々受賞しているし、コメディとしてカテゴライズされていることが多いのだが、コメディとして撮っているつもりはなくて、ラブロマンスにしようとしていると感じる(ジャック・レモンの演技は、コメディ要素を抑えられている。監督の意図だろう)。私はラブロマンスをみない(というか、どちらかといえば避ける)方なのに、それなりに楽しめたのだから、基本的に好きな人ならOKだろう。
ただ、お薦めする以上、注意喚起しなければいけないと思うのだが、いまどきのコメディはテンポ第一みたいなところがあるので、その基準で見るとダメかも。その基準で見られると、言うほど軽妙じゃないじゃん!とお叱りを受けそう。
また、雰囲気とかこういう行き違いとかすれ違い的な要素は、けっこう映画やドラマでパクられてるので、既視感があるし、最後の走るシーンはもうちょっと長くしたいよねとか、それもいまどきのドラマに慣れている人なら、感じるところは多々あるだろうが、そこは差し引いてみよう。
古いラブロマンスがOKな人は、まずハズレと感じることはないだろう。普段ラブロマンスを観ない人は、レンタルしてまで観る必要なないかな(特に男の子は)。すごく参考にされているので、映画検定的な視点で観る分には、いい資料だと思う。
この邦題は、実に感心。まあ、内容的には、アパートの鍵“貸します”じゃなくって、アパートの鍵“貸してます”なんだけど、それはそれとして。なんといっても原題はただの“THE APARTMENT”なのだから、この邦題を付けた人の才能にはあやかりたいほど。
#本作のシャーリー・マクレーンは、藤井リナみたいな感じ(どう?そう思わない?)
公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:118分
監 督:リドリー・スコット
出 演:ラッセル・クロウ、マリオン・コティヤール、フレディ・ハイモア、アルバート・フィニー、アビー・コーニッシュ、ディディエ・ブルドン、トム・ホランダー、イザベル・カンディエ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ケネス・クラナム、アーチー・パンジャビ、レイフ・スポール、リチャード・コイル 他
ノミネート:【2006年/第12回放送映画批評家協会賞】若手男優賞(フレディ・ハイモア)
コピー:運命の休暇をあなたに──。最高の恋とワインを添えて。
ロンドン金融界の豪腕トレーダーマックスの元に、10年も疎遠にしていたヘンリーおじさんが亡くなり、あなたが遺産相続者だとの報せが届く。少年のころ、毎年夏になると、おじさんの所有するシャトーとぶどう園で楽しいバカンスを過ごしていたのだったが、全て売却するつもりでプロヴァンスへ向かうことに。しかし、懐かしのシャトーに来るとあの頃の記憶が次々と甦り、心が揺れてしまう。さらに、地元でレストランを経営するファニーと出逢い、情熱的に惹かれ合ってしまい…というストーリー。
『ブレードランナー』の彼がロマンス?『グラディエーター』の監督・主演コンビでロマンス?て、彼らのフィルモグラフィの中でも異色だ。正直、なんてことないありがちなストーリなんだけど、でも、すごく、楽しんで撮って、楽しんで演じているのがよくわかる。いい感じ。
リドリー・スコットは南仏に葡萄農園をお持ちのようで、どこぞの小説家に持ちかけて、この作品ができたとのこと。ようするに好きなことを題材にして映画を嬉々として撮ったってことだよね。ラッセル・クロウはラッセル・クロウで、ヘビーな役が多かったので、こういうのがやりたかったんだと思う。こちらも嬉々として演じているのがよくわかる(本人のパーソナリティとしては、本作の役は近いんじゃないかな)。
好きこそものの上手なれ。さほど凝ったシナリオじゃなくっても、作り手が本当に楽しんでつくれば、画面から楽しさが滲み出て、観ている側に伝わるという、いい例だと思う。パッケージ画像が、あまりにもロマンスムービー然としていて、恋愛ロマンスものは観ないという人は敬遠してしまうかもしれないけれど、そんなチャラい内容ではない。お薦めする。
ただ、『A GOOD YEAR』っていう題名を捨てたのは惜しいなぁ。“グッドイヤー”は当たり年って意味だけど、彼の人生にとってもいい年っていうことで、ダブルミーニングになっていて、いい題名だと思うから。せめて副題として残して欲しかったな。
公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:104分
監 督:スコット・ヒックス
出 演:キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、ボブ・バラバン、パトリシア・クラークソン、ブライアン・F・オバーン、ジェニー・ウェイド、セリア・ウェストン、ジョン・マクマーティ 他
コピー:一生懸命もいいけど、ちょっとのさじ加減で違う何かが見つかるかも。
超一流の腕前と妥協のない仕事ぶりでマンハッタンの高級レストランの評判を支えている女料理長のケイトは、、完璧主義が過ぎて客と喧嘩してしまうことも。そんなある日、姉が事故で亡くなり、遺された9歳の姪ゾーイを引き取り一緒に暮らすことになったが、心を開いてくれないゾーイに苦悩する。おまけに、仕事場には彼女の知らないうちに陽気なシェフのニックが加わり、彼女の聖域を侵し始め、彼女の苛立ちは増すばかりだったが…というストーリー。
私がラブロマンスなどを観て、良い評価するわけがないと思われそうだが、本作は案外悪くなかったのである。その理由は、アーロン・エッカートが演じるニックのキャラクターが、男からみてもなかなかステキだからだろう(私が男の意見を代表するつもりはないのだが)。
こういう振る舞いのできる男は、男からみても魅力的だと思うが、女性からみると、どの程度にみえるのかしら。
それに、私、調理師免許を持っているので、ああいう戦場のような厨房を、システマティックに捌く様子みると、むちゃくちゃ興奮してしまう。ああやって何十組も捌いた後にやってくる達成感はたまらないのだが、あれは経験者じゃないとわかんないだろう。まあ、逆にあの追い詰められ感がイヤで辞める人もいるんだけど(映画の評価とは無関係か…)。
姪のゾーイとのからみも、重くなったらイヤだなぁ…とおもっていたが、ほどよいところで、ほんわかまとめてくれていい感じ。わざとらしくない、なかなかかわいらし演技を見せてくれる子役だった。
最後は、あっさり終わりすぎと感じるかもしれないが、これでいいと思う。年末の多忙なときに、さらっとほんわかした気分になる、ちょうどいい映画なので、お薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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