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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:136分
監 督:エドワード・ズウィック
出 演:ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル、アレクサ・ダヴァロス、アラン・コーデュナー、マーク・フォイアスタイン、トマス・アラナ、ジョディ・メイ、ケイト・フェイ、イド・ゴールドバーグ、イーベン・ヤイレ、マーティン・ハンコック、ラヴィル・イシアノフ、ジャセック・コーマン、ジョージ・マッケイ、ジョンジョ・オニール、サム・スプルエル、ミア・ワシコウスカ 他
ノミネート:【2008年/第81回アカデミー賞】作曲賞(ジェームズ・ニュートン・ハワード)
【2008年/第66回ゴールデン・グローブ】音楽賞(ジェームズ・ニュートン・ハワード)
1941年、ベラルーシはナチスに侵攻され、ナチス親衛隊と地元警察によってユダヤ人狩りが開始された。両親を殺されたビエルスキ兄弟は森の中へ逃げ込んだが、彼らの周りには同じように逃げてきたユダヤ人が次々と合流し、食料や武器を調達しながら共同体を築いていく。そして、“ビエルスキ・パルチザン”を名乗り、ナチスへの抵抗を始めるのだが…というストーリー。
実は、内容を知らずにジャケットのダニエル・クレイグとリーヴ・シュレイバーを見てアクション映画だよね?って軽い気持ちでレンタルしたのだ。そうしたらナチス物で、「またかよ…」って。世の中、石を投げればユダヤ迫害映画に当たる…そんな感じ。
実話とのことで、とても重厚な戦争ドラマだった。ユダヤ迫害物には違いないのだが、家族愛、人間の本性、共同体を維持することの困難さなど、いろいろな要素がてんこ盛り。反面、意外とアクションシーンが軽いというか、よくありがちなアクション映画然としていて、逆にうまくバランスが取れている印象(そっちまでリアルに重いと、つらくなってしまったかも)。そういう意味でダニエル・クレイグだったのは当りなのかも。
主人公は基本的に闘うことに否定的なのだが、状況的にどっぷりハマらざるを得ないのはとても理解できるし、事実として生き残った彼らを賞賛したいとは思う。でも、根底に臭っている流れに、どうもひっかかりを覚えてしまったのだ。だって、自分の国土を持たないからこういう迫害を受けるんだ、国土を得るためにはもう闘わなければいけないんだ!という声が聞こえてくるようで、これに賛同してしまったら、イスラエルの行動を承認してしまうような気がするから。
本作の評判は悪くはないし、その評価もまんざらハズレではないとは思うけれど、その点がどうも引っかかってしまい、私は没頭できなかった。
ただ、最後の最後のエンドロール直前に、モデルになった人たちが、本作のエピソードについて長らく語ろうとはしなかった…という内容のナレーションが入る。私は、本人達が辛い思い出だから語らなかったというわけではなく、その後のイスラエル建国に至るまでのベースとなる思想を良しとしていなかったから…と理解したい(のだが、本当はどうなのか、もちろん知らない。勝手に溜飲を下げているだけ)。
娯楽的な要素は皆無でストレス解消にはまったくならないということを知った上で観る分には及第点以上だと思うので、限定的にお薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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