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image1471.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:155分  
監 督:堤幸彦
出 演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、平愛梨、藤木直人、石塚英彦、宮迫博之、佐々木蔵之介、山寺宏一、古田新太、高橋幸宏、佐野史郎、森山未來、小池栄子、木南晴夏、ARATA、六平直政、福田麻由子、竹内都子、竹中直人、石橋保、光石研、片瀬那奈、津田寛治、手塚とおる、田鍋謙一郎、サーマート・セーンサンギアム、チェン・チャオロン、田中健、西山潤、澤畠流星、松元環季、小倉史也、安西壱哉、黒羽洸成、森山拓哉、吉井克斗、、清水歩輝、矢野太一、藤原薫、山田清貴、乙黒勇希、上原陸、吉田海夕、安彦統賀、佐藤涼平、高嶋政伸、田村淳、神木隆之介、遠藤賢司、研ナオコ、北村総一朗、左右田一平、岡田義徳、河原さぶ、大河内浩、吉田照美、ダイアモンド☆ユカイ、MCU、原口あきまさ、武蔵、斎藤工、武内享、多田木亮佑、載寧龍二、高野八誠、藤田玲、永田彬、真野裕子、宮川俊二、中西学、スーパーストロングマシン、広田亮平、丸山智己、西辻正樹、田辺修斗、石橋蓮司、中村嘉葎雄、黒木瞳 他
コピー:もうひとつの 結末。もうひとりのともだち。

西暦2017年にあたる“ともだち暦3年”、世界は“ともだち”に支配されており、殺人ウィルス蔓延のため、東京は壁で分断されている。秘密基地の仲間たちは“ともだち”から逃れ、地下でレジスタンス活動を繰り広げているが、カンナは、ひときわ過激な“氷の女王一派”を組織し武装蜂起を計画中。突然“ともだち”は8月20日に人類が滅亡すると宣言するが、そんな中、死んだと思われていたケンジが姿を現わし、東京へ向け行動を開始する…というストーリー。

MONSTERこそしっかり読んでいたが、おなじ浦沢作品である20世紀少年には、手を出さずにいた。連載雑誌のをちょこちょこのぞいてはいたが、こまぎれの週間連載ではわかりにくかったのだ。流れが大事な話なので、ある程度一気通貫で読まないとね。かなり後になって、改めて全巻購入して(古本だけど)一気読み。MONSTER以上に楽しんだ。
その後、映画化決定で、キャストが発表されて、まあ、その似てるっぷりにはおもわず笑っちゃうほどだったが、結局、劇場にはいかなかった。私の中では漫画版で完結しているし、演者が似ている件は劇場にいかなくてもわかるし、足を運ぶモチベーションが沸くまでにはならなかったのだ。

その後、DVDのレンタルが開始されると借り、日テレで放送される補足版みたいなものも律儀に観て、なるほどなるほど…一生懸命原作のクオリティを壊さないように腐心してるなぁ…と。でも、さすがに2作目『最後の希望』では、制作側も危機感を募らせたのはなかろうか。破綻の匂いがした。原作をなぞれてはいるが、1本の映画として、山場の緩急に気をつかっているとはとても思えない。正直、純粋な映画としては、つまらないのだ。穿った見方かもしれないが、結局、興行的な失敗だけをおそれて、煽れるところは煽れるだけ煽ってみました…と、お偉方への報告のための演出って感じがした。
さらに、最終章まで原作上は結構な数のエピソードが残っている。元々ボトルピン的なエピソードは少なく、単に抜けばいいというものではない。結局、最終章では、浦沢直樹が、脚本監修ではなく、脚本にクレジットされなくてはいけないほど、漫画版とは“別モノ”というスタンスで、ストーリーの調整が行われたということだ。

で、ネタバレなので、未見の人は、以下、読まないように。

原作でも非常にわかりにくかった“カツマタ”君の存在。映画版のほうがすっきりはしているので好感は持てなくも無い。でも、いくらなんでも、クラスメイトのフクベエが死んだことを、別のクラスメイトが死んだと、全員が記憶違いをする…というのは、無理がありすぎである。ここはもうちょっと工夫しようよ…と肩をやさしく叩いてあげたい(苦労して考えたとは思うので)。同様に万丈目の扱いも大きく変更。こちらは、ちょっとご都合主義がすぎるし、最後の台詞も陳腐で、センスがない。
極めつけは、ライブであの歌を歌っちゃうんだぁ…ってところ。歌わないで終わらせるっていうパターンでは、映画として成立させるのは難しかったか。

で、エンドロールの後が、漫画版でいうところの“21世紀”少年にあたる部分なわけだが、まあ、原作の区分けを尊重した構成なんだろうが、これは、きちんとエンドロール前に組み込んだほうがよかったでしょう(私の編集センスなら、このようにはしない)。こんなんでおわっちゃうの?からの揺り戻し効果を狙ったんだけど、失敗しているね。
私ならスタッフロールは、オープニングで出してしまい。ラストは“おしまい”でスパーンと終わらせる。黒澤映画やカリオストロの城のエンドが一番効果的でしょう。

原作つきの映画のデキがよろしくない場合、原作は原作、映画は映画で割り切ることで心は落ち着くのだけれど、本作で原作者ががっちり噛んでしまったのでちょっと複雑ですな。まあ、『1』『2』までみた人はどうぞ。未見の人は、別に手をださなくていいのかもね。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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