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公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:101分
監 督:リッチ・ムーア
出 演:ジョン・C・ライリー、サラ・シルヴァーマン、ジャック・マクブレイヤー、ジェーン・リンチ、アラン・テュディック 他
受 賞:【2012年/第18回放送映画批評家協会賞】長編アニメ賞
コピー:いま、ゲームの世界の“裏側”で“悪役キャラ”ラルフの冒険が始まる!
「誰だって、ヒーローになりたいんだ…」
とあるゲームセンター。営業時間中は客を楽しませているゲームキャラクターたちは、閉店後“ゲーム・セントラル・ステーション”に集まって、他のゲームキャラクターと楽しく交流していた。しかし、このゲームセンターで30年も稼動しているアーケードゲーム“フィックス・イット・フェリックス”で悪役を演じる大男ラルフは不満だった。ゲームの世界では与えられたキャラクターに徹するのが掟だったが、本当は心の優しいラルフは、いつも厄介者扱いされることに耐えられず、みんなに愛されるるヒーロー・キャラになりたいと願っていたのだ。そんな中、自分以外のキャラクターが集まって稼働30周年記念パーティを開いているのを目撃。無理矢理押しかけてみたが、やっぱり邪魔者扱い。思い切って自分もヒーローになりたいといってみるが、悪役だからダメだとの一点張り。とうとう、自分もヒーローのメダルを手に入れてヒーローになってやると大見得を切ってしまう。そして、ルールを破ってシューティングゲーム“ヒーローズ・デューティ”に潜入し、何とかヒーローの証明であるメダルを獲得。自分のゲームに凱旋しようとしたが、ちょっとした事故で“シュガー・ラッシュ”というレースゲームに紛れ込んでしまい…というストーリー。
『トイ・ストーリー3』でチラりとトトロが出ていたのが布石だったか。本作では、様々な実在ゲームのキャラクターが登場する。すべて架空のゲームでも問題は別に無かったと思うが、ある意味ノスタルジーを醸しだしているということだろう。スト2にしてもマリオにしても日本発ゲームのキャラは長く愛されているな。それにしても、権利をクリアするために相当な金銭が動いているんだろう。ディズニーの潤沢な資金力による豪腕のおかげだな。
ベガが悪役なのはわかかるが、ザンギエフって悪役か?選択できるだろ。プレーヤーがチョイスする頻度はすくないと思うが…、そう考えると不憫なやつか。ブランカとかダルシムは、悩んでセラピーに来たりはしないんだろうな(笑)。
では、実在のゲームキャラ以外が従来のピクサーらしいかといわれるとそうでもなく、メイン舞台の“シュガー・ラッシュ”というゲームのキャラクターは、アジア人がデザインしたようで、無駄にかわいらしさを強調していていまいちしっくりこない。
カルホーン軍曹とフィックスの恋愛模様も、これまでのピクサーには無かった展開だな。おもしろかったけど、ワーナー系のアニメのノリみたい。
まあ、ピクサーらしさはちょっと薄れたと思うが、複数のゲーム世界を旅するというSFチックな舞台設定や、差別の打破と自己実現、困っている人と手助けして成長するという、子供向けアニメの王道だと思う。ラスボスの伏線も、ヴァネロペの正体も、ヒネリこそないが悪くない。
じゃあ、手放しでおもしろいか…というと、個人的にはあまり作品に入り込めなかった。それは、自分のゲームの中で受ける、生まれ付いての身分は変えることができないという差別。それを変えようと必死でがんばるけれど、そのがんばりの先に待っているのは自分のゲームの世界の崩壊(故障⇒廃棄)を意味する。ヴァネロペを助けることも、結果オーライではあったけど、当初ヴァネロペは“シュガー・ラッシュ”の世界を壊す存在とされていた。ラルフが良かれを思ってやっていることが、世界の破壊だという流れ…というのがどうもねぇ。
さらに、結局、自分を差別していた他のキャラと折り合いを付けて元の世界に戻る。これって、すごく大人の世界の折り合いの付け方。舞台は夢満載だけど、お話は夢が無いように思えるのよねぇ。
子供ウケは実際どうだったんだろうね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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