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公開年:1997年
公開国:日本
時 間:115分
監 督:佐藤純彌
出 演:緒形直人、ジョイ・ウォン、本田博太郎、小松みゆき、小野賢章、片岡礼子、小島一慶、坂上忍、佐藤蛾次郎、長谷川初範、ケント・ギルバート、北大路欣也、丹波哲郎、哀川翔、大竹まこと、下絛アトム、引田天功 他
第二次大戦中に消失した北京原人の頭蓋骨を、2001年、日本の生命科学研究所が東シナ海の海底に沈んでいた船の残骸から発見する。研究所は、その頭骨からDNAを採取し、北京原人を蘇らせる計画に着手する。日本政府が打ち上げた有人シャトルにてDNA操作を行い、見事に実験は成功するが、その時隕石がシャトルに衝突。原人のDNAを積んだポッドが地球に落下してしまう。幸いにして日本の領海内の島でポッドは発見され、島には親子と思われる3人の北京原人が元気に活動しており…というストーリー。
『幻の湖』を観たら、もう一本のトンデモ作品を観たくなって早速レンタル。いやいや、さすがですわ。もう、箇条書き状態でいいだろうか。
ジョイ・ウォン演じる中国人研究者。「ニホンのヒコキにケキチンサレタンデス」それが喋れるんなら通訳いらねえだろ。ポイントだけ喋らせたい演出意図はわかるけど不自然すぎる。「私たちは北京原人を奪ったのではありません。返してもらったのです!」っていうセリフは、あまりに中国らしすぎて、今じゃ放送できないレベルかも。
手錠ハメられた瞬間に、血がでるほど赤くなるかよ。ジョイ・ウォンがらみは変なところが盛りだくさん。それに気付かない監督の負の才能がすごい
もっともらしいDNA複製の説明が入るのだが、これが1980年代の映画だっていうんならわからなくもないが1997年だからね。『ジュラシック・パーク』って1993年だよ。それを考えると、本作の科学描写が稚拙極まりない。
日本が有人シャトルを打ち上げただけで大事件なのに、その中で極秘に実験をするなんてことが可能なわけもなく、宇宙飛行士としての訓練をまともしていない研究員を搭乗させるのも、荒唐無稽すぎる。
さらにDNAの複製だけじゃなく、なんで“時間反転”とかワケのわからないことをしちゃうのか。急速に成長させたいので、無理矢理持ってきた設定だと思うが、そんな仰々しい設定をもってこなくて話は成立すると思うんだ。特別な培養方法で2,3年で成年になる。そのために無重力空間が必要だった…とかでいいじゃない。落下してくるのが、2,3年後でもストーリーには何の問題もない。
っていうか、待てよ?発見されている頭骨は一つだぞ。そこから何で3体の原人が復活できるんだ??????
北京原人が女性研究員を襲う設定、必要かな。丹波哲郎演じる研究所の偉い人が、人非人ってことを表現したいんだけど、なんか取って付けたようだよね。てか、3人の原人は家族の設定じゃないのかな。フジ・タカシ、ヤマト・ハナコと苗字をわざわざかえてるのは何でだろう。一夫一婦制ではないっていう設定?よくわからん。
トンデモの一番の最大要素である、北京原人を陸上大会に出すシーン。これ意味あるかな?北京原人の子供を客席に座らせる必要あるかな?競技場に集まったマスコミ、「あれ、おかしくないか?」おかしいよ。誰がどう見ても(笑)。
そういえば、『幻の湖』でも、主人公は走ってたよな。トンデモ作品は“走らせる”ようだ。頭がおかしくなった監督や脚本家は、走らせたくなるらしい。他にも共通点はある。それほど豊満ではない女性の裸の露出。なんだろう、この印象的な共通点は。心理学的な研究の対象ではなかろうか。
ちなみに、現在公開中の『ガッチャマン』は本作の監督の息子らしいね。トンデモを生み出す力も遺伝するのか、これも研究の対象ではなかろうか(笑)。
あれ、北大路欣也と長谷川初範が出てるぞ。この二人『幻の湖』にも出てる。3大トンデモ作品の二つに出てるって、役者のキャリアとしてどうなんだろ。
終盤になると、科学描写は破綻を極める。成体のマンモスが登場。いつの間に?ストーリー的に、マンモス必要か?と思うだろうが、おそらくDNAからの再生技術があるんだよ…という補足設定のためと、最後にマンモスに乗った画が欲しかっただけだろう。
DNAで再生した北京原人に、50万年前の記憶がある???はぁ?ここまでくると、もうどうにでもして…って感じ。噂どおりですわ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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