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公開年:1983年
公開国:アメリカ
時 間:96分
監 督:フランシス・フォード・コッポラ
出 演:マット・ディロン、ミッキー・ローク、ダイアン・レイン、デニス・ホッパー、ダイアナ・スカーウィッド、ヴィンセント・スパーノ、ニコラス・ケイジ、クリストファー・ペン、ラリー・フィッシュバーン、トム・ウェイツ、ソフィア・コッポラ、デブラ・フューアー、ヘザー・ランゲンカンプ 他
ノミネート:【1983年/第41回ゴールデン・グローブ】音楽賞(スチュワート・コープランド)
高校生のラスティ・ジェームズは、学校をさぼり、ビリヤード場にたむろする不良学生。彼の兄は“モーターサイクルボーイ”と呼ばれる不良グループの伝説的なリーダで、2ヶ月前にふらりと街を去ったままだった。そんな彼に憧れを抱いていたラスティは、兄の消息が気がかりでならなかった。そんな中、敵対するギャング組織のリーダから決闘の申し入れがあり、まよわず受諾。当日、ガールフレンドのパティの家でイチャイチャしていたら、集合時間が過ぎてしまうという失態を犯すものの、なんとか駆けつけ、仲間のスティーヴやスモーキー、BJらとと合流。激しい果し合いが繰り広げられる。ラスティたちの圧倒的な攻勢で、決着が付こうかというその時、大型バイクに乗った兄が登場。兄に目がいった瞬間、ビフはラスティの腹部をガラス片で深く切りつけ、大量に出血してしまう。兄は、逃げ出すビスめがけてバイクを突っ込ませ、彼を吹っ飛ばす。大出血しながらも兄の帰還を喜ぶラスティだったのだが…というストーリー。
言われないと、コッポラの作品だとわからない作品だと思う。ほぼ全編に渡って白黒だが、タイトルのランブルフィッシュ(=ベタ、闘魚)がパートカラーになっている。ちょっとネタバレだけどラスト間際に、ガラスに映ったラスティもカラーになっている。
しばし失踪していたミッキー・ローク演じる“モーターサイクルボーイ”が色覚異常であることが語られる。だから本作は白黒なのか?ということは本作は兄の目線なのだろうか?でも、兄が観ていなかったり存在しないシーンも白黒。兄が死んでも白黒のままだったから、兄弟共に色覚異常か?とか考えちゃう。
帰ってきた兄は、ペットショップのランブルフィッシュにご執心。そんな兄の様子が変わってしまったことに弟ラスティは不安を覚える。さらに、死んだと思っていたと母に、カルフォルニアで会ったといいはじめる。兄に変化はそのせいか?大体にして自分が母親の面影をほとんど知らないので、疎外感は増す一方。
地獄の黙示録の青春版だとコッポラは言ったらしいが、意味不明。かつて兄が組織のリーダーとして君臨したことや、ラスティがそれを目指していることなどが、地獄の黙示録のカーツ大佐のそれと重なるということだろうか。ん~、正直ピンとこない。
やはりカラーで表現されている魚には意味があるんだろう。こんな狭いところに入れられているから、闘争心がむき出しになるんじゃないか、川に放せばそんな性質は消えるんじゃないか(実際、そんなことはないのだが)、と兄は言う。事実はどうであれ、あの魚は“開放”の象徴。では、何から開放できていないかというと、この街の人々の記憶や先入観、家族とのしがらみ。特にもう捨ててしまいたいのが、自分に憧れている人間がいて、道を踏み外そうと
しているという事実。そして結局自分もこの街に戻ってきてしまうという弱さ。
一瞬、ガラスに映ったラスティがカラーになったのは、兄の行動を見て、その思いに気付き、開放しかけたからだと思う。つまり、“モーターサイクルボーイ”が捨てたい、捨てるべきと考えるものすべてが、白黒なのではないかな…と。ということは、色覚異常の設定はミスリードなのかな…。あまり成功していないね。
ただ、色がない分、音で伝えている感じ。音楽はなかなかよろしい。
正直、コッポラの作品だから、こうやって深読みしようという気になるだけで、そうでなければ、なんか、ウジウジして割り切れねぇ作品だ!って、バッサリ捨てていると思う。ちなみに興収は大赤字だった模様。さもありなん。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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