×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2010年
公開国:イギリス、アメリカ
時 間:118分
監 督:マーク・ロマネク
出 演:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング、イゾベル・ミークル=スモール、チャーリー・ロウ、エラ・パーネル、サリー・ホーキンス、デヴィッド・スターン、ナタリー・リシャール、アンドレア・ライズブロー、ドーナル・グリーソン 他
ノミネート:【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】撮影賞(アダム・キンメル)
コピー:この命は、誰かのために。この心は、わたしのために。
郊外にある寄宿学校ヘールシャム。そこは、自然に囲まれた環境で一般の世界からは完全に隔絶されていた。そんな中で、幼い頃からずっと一緒に育ってきたキャシー、ルース、トミーは、仲良く成長していったが、彼らにはその出生に秘密があった。彼らは、ヘールシャムを卒業すると、とある農場のコテージで共同生活を送ることに。初めて接する外界に戸惑いながらも喜びを感じてい3人だったが、ルースとトミーが恋中になたことで、彼らの関係も終わりを迎えてしまい…というストーリー。
日本からイギリスに帰化した人が原作者とのこと。その人のことも知らないし原作も読んでいない。
まず、1952年にすごい治療法があみだされて、1967年には人類の平均寿命が100歳を超えた…という説明から本作は始まる。たった15年で世界の平均寿命が100歳を超えるってどういうこと?15年なんだから最大でも15歳しか延びようがないんじゃね?1952年時点で85歳だったとでも? などと馬鹿なことを言うつもりは無い。平均余命計算っていうのは、その年に死んだ人の割合を年齢別に集計していって、今年産まれた0歳の子供が何歳まで生きられるのか…っていう感じで集計していくものらしいから(数学も統計も不得意なのでスマン)。
でもね……(以下ネタバレ注意)
この画期的な治療法って、クローンをつかって移植をするってだけのことなのよ。クローンの成長はものすごく早いとかそういうことじゃないの。だったら1952年に始めたからって、使えるところにまで成長するまでに時間がかかるんだから15年間でそんなに平均寿命が延びるわけないじゃん。それまでは普通に人は死ぬでしょ。大体にして、いくら管理してるっていったって、ただのクローンなんだからクローンが死ぬ確率だって相当あるんだし。
いや、クローンは複数いるんだ…って好意的に考えたとしても、現行人口の数倍の人間をどうやって養うんだよ。まさか、「劇中でなにか白い飲み物飲んでたでしょ。あれは高栄養で病気にもかかりにくいんだよ~」ってか?じゃあ、人間もそれ飲めよ!って話になるわな(笑)。
クローンだから臓器の拒否反応は無いとしても、手術のミスやら回復がうまくいかない場合もあるし、大体にして事故や災害や戦争での死亡者だって、平均余命の計算には含まれるんだから、100歳超えは無理あるわ。
それに、特別な教育を施しているようにも見えないので、彼らが何で理不尽な運命に全く抗おうとしないのか…が理解できない。説明不足。だから、全然、話に入り込めない。はじめの方こそ、この子供たちは何なのか?ってことで、興味を持って観ることができるが、ネタばらしが終わった後は、微塵もおもしろくない。同じ仲間から“介護人”を調達するのはわかるけど、そういう運命を持った人と一般社会で共存していることも、そういう人たちを“人間”と見なさずにコミュニケーションをとっていること等々、リアリティを感じない要素のオンパレード。
先日の『アジャストメント』と同じなのだが、SF要素が放棄されると、突然、恋愛要素やせつなさ演出で溢れてくる。いや、溢れてくるというか誤魔化してくる。昔のグリコのキャラメルのオマケじゃないんだから、男の子むけと女の子むけを無理に分ける必要はない。SF要素と恋愛要素やせつない要素は共存できる。
では、そういう破綻したディテールなんか気にならないほど、3人の人間模様はおもしろいのか?っていわれるとそうでもないところが、また虚しい。
最後の「私たちと提供を受ける者の違いは…」と疑問を投げかけて終わるのだが、これって、「リッチな人と貧乏人、どちらも同じ人間なのに、なんでこうも違うんだー」ってのと同レベルの叫びに聞こえてきて、なんかいまいちしっくりこなかったりする。
駄作というつもりはない。だけど“愚作”だと思う。もしかすると、恋愛ものが好きな人は愉しめるのかもしれないが、SF映画がお好みの人は、間違いなくイラっとくるはず。
#キーラに見えんかった。
公開国:イギリス、アメリカ
時 間:118分
監 督:マーク・ロマネク
出 演:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング、イゾベル・ミークル=スモール、チャーリー・ロウ、エラ・パーネル、サリー・ホーキンス、デヴィッド・スターン、ナタリー・リシャール、アンドレア・ライズブロー、ドーナル・グリーソン 他
ノミネート:【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】撮影賞(アダム・キンメル)
コピー:この命は、誰かのために。この心は、わたしのために。
郊外にある寄宿学校ヘールシャム。そこは、自然に囲まれた環境で一般の世界からは完全に隔絶されていた。そんな中で、幼い頃からずっと一緒に育ってきたキャシー、ルース、トミーは、仲良く成長していったが、彼らにはその出生に秘密があった。彼らは、ヘールシャムを卒業すると、とある農場のコテージで共同生活を送ることに。初めて接する外界に戸惑いながらも喜びを感じてい3人だったが、ルースとトミーが恋中になたことで、彼らの関係も終わりを迎えてしまい…というストーリー。
日本からイギリスに帰化した人が原作者とのこと。その人のことも知らないし原作も読んでいない。
まず、1952年にすごい治療法があみだされて、1967年には人類の平均寿命が100歳を超えた…という説明から本作は始まる。たった15年で世界の平均寿命が100歳を超えるってどういうこと?15年なんだから最大でも15歳しか延びようがないんじゃね?1952年時点で85歳だったとでも? などと馬鹿なことを言うつもりは無い。平均余命計算っていうのは、その年に死んだ人の割合を年齢別に集計していって、今年産まれた0歳の子供が何歳まで生きられるのか…っていう感じで集計していくものらしいから(数学も統計も不得意なのでスマン)。
でもね……(以下ネタバレ注意)
この画期的な治療法って、クローンをつかって移植をするってだけのことなのよ。クローンの成長はものすごく早いとかそういうことじゃないの。だったら1952年に始めたからって、使えるところにまで成長するまでに時間がかかるんだから15年間でそんなに平均寿命が延びるわけないじゃん。それまでは普通に人は死ぬでしょ。大体にして、いくら管理してるっていったって、ただのクローンなんだからクローンが死ぬ確率だって相当あるんだし。
いや、クローンは複数いるんだ…って好意的に考えたとしても、現行人口の数倍の人間をどうやって養うんだよ。まさか、「劇中でなにか白い飲み物飲んでたでしょ。あれは高栄養で病気にもかかりにくいんだよ~」ってか?じゃあ、人間もそれ飲めよ!って話になるわな(笑)。
クローンだから臓器の拒否反応は無いとしても、手術のミスやら回復がうまくいかない場合もあるし、大体にして事故や災害や戦争での死亡者だって、平均余命の計算には含まれるんだから、100歳超えは無理あるわ。
それに、特別な教育を施しているようにも見えないので、彼らが何で理不尽な運命に全く抗おうとしないのか…が理解できない。説明不足。だから、全然、話に入り込めない。はじめの方こそ、この子供たちは何なのか?ってことで、興味を持って観ることができるが、ネタばらしが終わった後は、微塵もおもしろくない。同じ仲間から“介護人”を調達するのはわかるけど、そういう運命を持った人と一般社会で共存していることも、そういう人たちを“人間”と見なさずにコミュニケーションをとっていること等々、リアリティを感じない要素のオンパレード。
先日の『アジャストメント』と同じなのだが、SF要素が放棄されると、突然、恋愛要素やせつなさ演出で溢れてくる。いや、溢れてくるというか誤魔化してくる。昔のグリコのキャラメルのオマケじゃないんだから、男の子むけと女の子むけを無理に分ける必要はない。SF要素と恋愛要素やせつない要素は共存できる。
では、そういう破綻したディテールなんか気にならないほど、3人の人間模様はおもしろいのか?っていわれるとそうでもないところが、また虚しい。
最後の「私たちと提供を受ける者の違いは…」と疑問を投げかけて終わるのだが、これって、「リッチな人と貧乏人、どちらも同じ人間なのに、なんでこうも違うんだー」ってのと同レベルの叫びに聞こえてきて、なんかいまいちしっくりこなかったりする。
駄作というつもりはない。だけど“愚作”だと思う。もしかすると、恋愛ものが好きな人は愉しめるのかもしれないが、SF映画がお好みの人は、間違いなくイラっとくるはず。
#キーラに見えんかった。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
カウンター
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ブログ内検索
最新記事
(09/01)
(08/31)
(08/30)
(08/29)
(08/28)
(08/27)
(08/26)
(08/25)
(08/24)
(08/23)
(08/22)
(08/21)
(08/20)
(08/19)
カテゴリー
アーカイブ
最古記事
(09/28)
(09/29)
(09/30)
(10/01)
(10/02)
(10/03)
(10/04)
(10/05)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/09)
(10/10)
(10/11)
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック