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公開年:1989年
公開国:アメリカ
時 間:127分
監 督:ティム・バートン
出 演:マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン、キム・ベイシンガー、ジャック・パランス、ビリー・ディー・ウィリアムズ、パット・ヒングル、ロバート・ウール、マイケル・ガフ、ジェリー・ホール、トレイシー・ウォルター、リー・ウォレス、ウィリアム・フットキンス 他
受 賞:【1989年/第62回アカデミー賞】美術(監督)賞(アントン・ファースト)、美術(装置)賞(ピーター・ヤング)
汚職がはびこり悪人が跋扈する無法都市ゴッサム・シティに黒いボディスーツを着た怪人が現れる。彼は悪人たちに次々と制裁を加えては、自分のことを言いふらせと言い残して闇に消えていく。やがて“バットマン”と呼ばれはじめた怪人を、新聞記者ノックスと女性カメラマンのヴィッキー・ベールが、周囲から馬鹿にされながらも追求していく。二人はバットマンの正体をつきとめるために警察長官ゴートンを取材しようと、大富豪ブルース・ウェインでの邸宅パーティを訪れる。そこで、ヴィッキーはブルース・ウェインと知り合い、お互いに魅かれるものを感じるのだった。一方、マフィア組織の一員ジャック・ネーピアは、幹部グリソムの愛人に手を出したことで怒りを買い、罠にはめられ科学工場で警官隊に追い詰められることに。そこに突然現れたバットマンと格闘になり、化学薬品の液槽に転落してしまい…というストーリー。
『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』のリアルさに比べ、ティム・バートン版はコミカルだったという印象があった。ちょっと比較してみようと思い鑑賞。
ゴッサムシティのゴシックの暗い画調の中に、様式美ともいえるティム・バートンぽさが出ており、いい雰囲気。ティム・バートンが描く月夜は最高である。リアルとマンガの境界をあいまいにしてまとめさせたら、ティム・バートンの右に出るものはいない。
アクション作品にしてはテンポがよくないと感じる人はいるかと思うが、これはテンポが悪いんじゃなく、ティム・バートン独特のほどよいルード感。
しかし、改めて観ると、それほどマンガチックではないことがわかる。1989年から始まったバットマンシリーズ4本が、マンガチックという印象は、実は本作のせいではない。ティム・バートンが監督した本作と2作目はけっこうシリアス。役者陣がコミカルな演技を見せてはいるが、それはそういう役。実は、ティム・バートンが製作にまわった3作目からその傾向がみられ、まったく関与していない4作目(シュワちゃんが出てるやつ)で顕著になる。4作目はコミカルな効果音がつけられるなど、とにかく気に喰わない。そんなことをやっているから、シリーズもおしまいになるのだ。
『バットマン ビギンズ』の制作費が1.5億ドル、『ダークナイト』が1.85億ドルなのと比較すると、本作の制作費はたったの4,800万ドル。時代の違いを考えると単純な比較はできないが、その後の3本と比較しても極端に少ない。そこからジャック・ニコルソンやプリンスのギャラを抜いたら、実際の制作費なんかメジャー作品と考えたら極端に低い部類だろう。そう考えると、ちょっとありえないレベルのデキではなかろうか。
本作での、武器や装備を作る様子も、『バットマン ビギンズ』のそれと大きな違いはない。
本作は、バットマンというよりも、“ジョーカー・ビギニング”って感じ。主役はジョーカー。ジャック・ニコルソンの映画なんだろうな。娯楽作としては『ダークナイト』に負けず劣らずの作品だと思う。たまに観かえすとおもしろいかも愉しい作品かもしない。軽くお勧め。
しかし、DVDのジョーカーの吹き替えがデーモン小暮なのだが、申し訳ないがコレは非常にデキがよろしくない。興行の時はプロモーション的に許容するけれど、DVD化するときはきちんと声優さんに当ててもらいたいね。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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