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image1917.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:ランス・デイリー
出 演:オーランド・ブルーム、ライリー・キーオ、J・K・シモンズ、タラジ・P・ヘンソン、マイケル・ペーニャ 他
コピー:神の手(ゴッドハンド)による完全犯罪。




研修医のマーティンは、成功を夢見て医療の現場に入ったが、実際には失敗の連続で焦りばかりで看護師からも無能扱いされるほど。専門医を目指すためにはこれ以上の失敗は許されないと考える彼は、不安と焦りを募らせていく。そんなある日、腎盂炎で入院していたダイアンという18歳の女性の担当になる。周囲の医師や看護師が自分を軽視するのと違い、自分に信頼を寄せてくれるダイアンに、徐々に好意を抱くようになる。やがて彼女は快復し退院してしまうが、強い喪失感を覚えるマーティン。彼女の両親からお礼をしたいので家に来てほしいといわれたが、彼女は彼氏と外出し不在。彼女と会えない状況に耐えかねた彼は、再度ダイアンの家を訪れ、彼女の薬を入れ替えてしまう…というストーリー。

主演のオーランド・ブルーム自身が製作に名を連ねているんだけど、このシナリオの何が良いと思って、そこまで入れ込んだのかよく判らん。

代理ミュンヒハウゼン症候群ということか。でもその目的が、マーティンへの恋慕なのか、専門医になるためのステップとして…、なのかがいまいち判然としない。こんなに失策を繰り返していたら、専門医なんかにはとてもなれない…とマーティンは焦っているのだから、検体を交換したりするのは、彼女の症例を足がかりにして、医師としてのキャリアアップを狙ったとも捉えられる。

ダイアンには彼氏がおり、喧嘩をしただの文句をいいながらも性交渉を継続していたりするわけで、医者の顔で接していても、内面では彼女に苛立ちを感じる面はある。はじめは彼女を近くに置いておきたい…だったかもしれないが、こんなビッチなら、いっそのこと自分の仕事に都合のいいように使ってやれ…という思いも湧いた?その葛藤の前フリとして、看護師から馬鹿にされるくだりがあったということでは?

でも、彼女の死後、日記に自分が好意的に書かれていたことを知って、深く後悔する。なんでやりすぎちゃったのか…、そんなことしなくても自分のものになったのでは…と。
いやいや、単にダイアンをそばに置いておくためににエスカレートしただけだよ…なのかもしれない。いずれにせよ、このシナリオは、マーティンの心の移り変わりがうまく表現できていない。だから、おもしろくないのだ(もしかすると、シナリオじゃなくて、オーランド・ブルームの表現力が不足しているせいなのかもしれない)。

バレそうになって、青酸カリ入りの薬を渡すとか、とても綿密とは思えない手段が、火曜サスペンス劇場レベル。
実際、性的関係になったわけではなく、日記の内容はダイアンの妄想・希望みたいなものだろう。そう説明すれば全然問題はない。
慌てっぷりを表現したかったのだとは思うが、トイレに日記を流すのもよくわからない。そりゃ詰まるでしょ。さらにトイレの窓から脱走したけど、思いなおして戻ってきました…って、なにがなにやら。やっぱり、シナリオもクソだよね。

世の中には、実際に医師や看護師や介護人が虐待を重ねる事件が存在するわけで、こんな内容を見せられても、「立派な職業の人でも、怖いわねー」なんていまさら思わないし。どこを切り取っても、褒めるところがない駄作。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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