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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:104分
監 督:グレッグ・モットーラ
出 演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、ビル・ヘイダー、ブライス・ダナー、ジョン・キャロル・リンチ、シガーニー・ウィーヴァー、ミア・ストールラード、ジェフリー・タンバー、デヴィッド・ハウス、ジェーン・リンチ、デヴィッド・ケックナー、ジェシー・プレモンス、セス・ローゲン 他
コピー:ヒッチハイクしてきたのは…なんとエイリアン!?
友情は星を超える!
SFオタクのイギリス人のグレアムとクライブは、コミコン・インターナショナルに参加するためアメリカを訪れていた。彼らのもう一つの目的は、アメリカに点在するUFOに関連する土地を巡ること。二人はキャンピングカーをレンタルして各地を巡り始めたが、ネバダ州のエリア51付近を通過したところで、交通事故現場に遭遇。事故現場に近づくと、そこにはなんと本物の宇宙人が。“ポール”と名乗る宇宙人は、60年ほど前に地球に不時着し、アメリカ政府に保護されていたとのこと。グレアムとクライブは、流暢な英語を話すだけでなく、あまりに人間くさいポールに困惑しつつも、故郷に帰りたいという彼の要望を叶えるために協力することに…というストーリー。
政府組織に捕らえられていた宇宙人が脱走。母星に帰るのを心ある地球人が手助けする…というプロットは『E.T.』とまったく一緒。そして、迎えにくるUFOの着陸場所を目指すくだりは『未知との遭遇』と一緒。パクリじゃないよ、パロディでもないよ。間違いなくオマージュだと断言できる、SFへの愛がこの作品にはある。『ファンボーイズ』と同様の心地よさ。
もちろん、シガーニー・ウィーヴァーが出ているのは『エイリアン』繋がりだ。
SFオタクの二人と宇宙人によるロードムービー。オタクといっても日本のオタクとは一味違う。どっちかというと熱狂的なマニアだな。
メインキャラの二人がイギリスからきた旅行者(エイリアン)であることから、エイリアンの3人旅。途中で合流する片目の眼鏡の女性も、父親からの極端な抑圧と教育と持病のせいで、一般の社会から観ると部外者状態。最後にポールが訪れる女性(かつてポールを救出した女性)も、その証言を信じてもらえず村八分で世捨て人状態。旅をする全員がエイリアンなのだ。
そして登場人物全員が、この旅で変化するというシナリオの巧みさが秀逸(ポールは終始一貫して変化しないので、狂言廻しの役割だな)。全員がその心の引っかかりを取り払って解放されていく。その様子が痛快で清々しくすらある。たとえ下ネタのオンパレードだとしてもそう感じる。
政府機関の目を逃れて、宇宙人を合流地点まで連れて行くっていう、ただそれだけのストーリーなのに、ここまで面白くなるのは、この成長物語がすべて成立しているから。そしてその過程にポールという“妖精”がきちんと関与しているから。立派な構成だ。
SFネタのオンパレードなのかと思ったら、進化論を信じないファンダメンタリストをディスってみたり、ブッシュを馬鹿にしてみたり(実際、馬鹿なんだけど)。イギリスからみてもクレイジーとしか思えない、普通ならとても笑えないアメリカの病根を包み隠さず、うまく料理してる。
それに加えて笑いのセンスもほどよい。
フロントガラスに激突した鳥を憐れんでいたら、ポールが手をすり合わせてパワーを出そうと…。「なーんてね」って展開かと思ったのに、本当にその特殊能力を発揮。なんだ普通に生き返らせちゃうのかよ…ってがっかりしてたら、○○ちゃうんだぜ!「死んだ鳥なんて○○るかよ」だって(笑)。やってくれるわ。
全方位的に、小気味よい秀作。強くお薦めしたい一本。大満足。
公開国:アメリカ
時 間:104分
監 督:グレッグ・モットーラ
出 演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、ビル・ヘイダー、ブライス・ダナー、ジョン・キャロル・リンチ、シガーニー・ウィーヴァー、ミア・ストールラード、ジェフリー・タンバー、デヴィッド・ハウス、ジェーン・リンチ、デヴィッド・ケックナー、ジェシー・プレモンス、セス・ローゲン 他
コピー:ヒッチハイクしてきたのは…なんとエイリアン!?
友情は星を超える!
SFオタクのイギリス人のグレアムとクライブは、コミコン・インターナショナルに参加するためアメリカを訪れていた。彼らのもう一つの目的は、アメリカに点在するUFOに関連する土地を巡ること。二人はキャンピングカーをレンタルして各地を巡り始めたが、ネバダ州のエリア51付近を通過したところで、交通事故現場に遭遇。事故現場に近づくと、そこにはなんと本物の宇宙人が。“ポール”と名乗る宇宙人は、60年ほど前に地球に不時着し、アメリカ政府に保護されていたとのこと。グレアムとクライブは、流暢な英語を話すだけでなく、あまりに人間くさいポールに困惑しつつも、故郷に帰りたいという彼の要望を叶えるために協力することに…というストーリー。
政府組織に捕らえられていた宇宙人が脱走。母星に帰るのを心ある地球人が手助けする…というプロットは『E.T.』とまったく一緒。そして、迎えにくるUFOの着陸場所を目指すくだりは『未知との遭遇』と一緒。パクリじゃないよ、パロディでもないよ。間違いなくオマージュだと断言できる、SFへの愛がこの作品にはある。『ファンボーイズ』と同様の心地よさ。
もちろん、シガーニー・ウィーヴァーが出ているのは『エイリアン』繋がりだ。
SFオタクの二人と宇宙人によるロードムービー。オタクといっても日本のオタクとは一味違う。どっちかというと熱狂的なマニアだな。
メインキャラの二人がイギリスからきた旅行者(エイリアン)であることから、エイリアンの3人旅。途中で合流する片目の眼鏡の女性も、父親からの極端な抑圧と教育と持病のせいで、一般の社会から観ると部外者状態。最後にポールが訪れる女性(かつてポールを救出した女性)も、その証言を信じてもらえず村八分で世捨て人状態。旅をする全員がエイリアンなのだ。
そして登場人物全員が、この旅で変化するというシナリオの巧みさが秀逸(ポールは終始一貫して変化しないので、狂言廻しの役割だな)。全員がその心の引っかかりを取り払って解放されていく。その様子が痛快で清々しくすらある。たとえ下ネタのオンパレードだとしてもそう感じる。
政府機関の目を逃れて、宇宙人を合流地点まで連れて行くっていう、ただそれだけのストーリーなのに、ここまで面白くなるのは、この成長物語がすべて成立しているから。そしてその過程にポールという“妖精”がきちんと関与しているから。立派な構成だ。
SFネタのオンパレードなのかと思ったら、進化論を信じないファンダメンタリストをディスってみたり、ブッシュを馬鹿にしてみたり(実際、馬鹿なんだけど)。イギリスからみてもクレイジーとしか思えない、普通ならとても笑えないアメリカの病根を包み隠さず、うまく料理してる。
それに加えて笑いのセンスもほどよい。
フロントガラスに激突した鳥を憐れんでいたら、ポールが手をすり合わせてパワーを出そうと…。「なーんてね」って展開かと思ったのに、本当にその特殊能力を発揮。なんだ普通に生き返らせちゃうのかよ…ってがっかりしてたら、○○ちゃうんだぜ!「死んだ鳥なんて○○るかよ」だって(笑)。やってくれるわ。
全方位的に、小気味よい秀作。強くお薦めしたい一本。大満足。
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プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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