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image1025.png公開年:2004年  
公開国:アメリカ
時 間:91分  
監 督:ジョセフ・ルーベン
出 演:ジュリアン・ムーア、ゲイリー・シニーズ、ドミニク・ウエスト、アンソニー・エドワーズ、アルフレ・ウッダード、ライナス・ローチ 他
コピー:あなたの大切な人生が、ひとつ残らず消えていったら――




飛行機事故で9歳になる一人息子サムを亡くした母親テリー。それから14ヵ月たったいまでもテリーは立ち直れずに、思い出に浸るだけの日々を送っていた。そんなある日、記念写真からサムだけが消え、さらに、アルバムからもビデオテープからもサムが消えてしまった。動揺するテリーに精神科医は、“息子など最初から存在しなかった”と告げる。テリーは、サムの存在を証明しようと躍起になるのだったが…というストーリー。

私の周りの本作を観た人に、「どうだった?」と聞くと、みんなモゴモゴする。ようするにダメだったということなのだが、何がダメかを説明したら内容がわかちゃうから言えなとのこと。ということで、観てみた。

いやいや、冒頭の30分は実にスリリング。サイコ的な方向にくのか、犯罪・陰謀モノになるのか、展開が読めず、惹きつけられた。その謎解き自体がこの映画のジャンルを決めることになるという、めずらしい見せ方。
ジュリアン・ムーアもこの役に合っている。顔を指で押したら、不満とストレスが混ざったどろどろの液がぶちゅ~と出てきそうな感じで、粘着質なキャラクターがよく表現できている。

と、まあ、意外なことに(?)ストーリーはSF的な方向に進むのだが、そこで、この映画はおしまい。
そこから、別の人がシナリオを書いているのではないかと思うぐらい、陳腐で穴だらけである。
一例を出そう。
航空会社社長の家にいって、住所を聞き出そうとするシーン。そこにいた管財人から住所を聞きだそうとして、テリーはウソを言う。社長の私物があったら送って欲しいのだが、社長の住所が変わっているから新しい住所に送ってほしいと。そうしたら、なぜか管財人が社長の机をあさって住所を探し出し、テリーに教えるのだ。意味がわからない。住所が聞きたいのはむしろ管財人の方だし、その見つけた住所で正しいか否かの確認のためだとしても、なんで、番地まで読み上げる必要があるだろうか。
後半は全部、こんなちんけなレベルの連続である。

なんで、この程度の作品に、ジュリアン・ムーアやゲイリー・シニーズが出ているのかと疑問に思うところなのだが、逆に、このクラスのキャストが出ていなければ、ただのB級映画なのは事実。少なくとも、彼らが、この脚本に惚れ込んでオファーを受けたのではないことを祈るところである。

まあ、人が“ズギューーーン”となるCGには、ちょっとドキっとしてしまったけれどね(これを見せたかっただけだったりして…)。

私は、最後の最後で、実は、やっぱり妄想でした…っていう展開に期待したんだけど、そうはならなかった(私が脚本家なら、そうかもしれないっていう含みを持たせて終わらせるね)。
このレビュを読んでどれだけダメなのかに興味をもった人は観ればいいと思うが、そうでなければ観なくてよい。時間のムダである。私は、もうフォーガットンします。




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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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