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公開年:2004年
公開国:アメリカ、コロンビア
時 間:101分
監 督:ジョシュア・マースト
出 演:カタリーナ・サンディノ・モレノ、イェニー・パオラ・ベガ、ギリエド・ロペス、ホン・アレックス・トロ、パトリシア・ラエ、ギリード・ロペス、ジョン・アレックス・トロ 他
受 賞:【2004年/第54回ベルリン国際映画祭】銀熊賞:女優賞(カタリーナ・サンディノ・モレノ)、アルフレード・バウアー賞(ジョシュア・マーストン)
【2004年/第71回NY批評家協会賞】新人監督賞(ジョシュア・マーストン)
【2004年/第30回LA批評家協会賞】ニュー・ジェネレーション賞(ジョシュア・マーストン、カタリーナ・サンディノ・モレノ)
【2004年/第20回インディペンデント・スピリット賞】主演女優賞(カタリーナ・サンディノ・モレノ)、新人脚本賞(ジョシュア・マーストン)
コピー:運命はわたしが決めるのを待っている。
コロンビアの田舎町のバラ農園で働く17歳のマリア。母や幼児を抱えた姉と暮らすが、一家はマリアの収入に頼っている。ある日、上司との些細なトラブルで仕事を止め、おまけに愛してもいないボーイフレンドの子を妊娠してしまう。追い詰められた彼女は、最大5000ドルという報酬に惹かれ、麻薬を詰めた小さなゴム袋を大量に飲み込み密輸する運び屋の仕事を引き受けてしまう…というストーリー。
(いきなりネタバレ注意)
運び屋としてアメリカに行き、組織から逃げるまでは、再現ドラマみたいで、こりゃだめだなと思っていた。その段階で残り38分くらいだもの。誤解されるといけないので一応フォローしておくと、スリルのある質のいい再現ドラマだとは思う。けれど、こちらは映画のつもりで観ているので、それほど好意的には観てあげられない。
ただ、その残りの時間で、女性の自立や、家族の問題、はたまたコロンビアと米国と貧富の差や不法就労問題まで、ぎゅっと詰め込んだ上に、それこそ“ひと粒”の感動を加えてくれている。とりあえず、数々の受賞歴の理由は、理解できる。納得はしないけれど。
なぜ納得しないか。
この主演女優は、ヒラリー・スワンクやケイト・ウィンスレットと並んで米アカデミー主演女優賞候補になったわけだが、そんなに評価されるほどか。あまり感情が表に出ていないキャラ設定なのだが、良く言えば抑え気味でかつ緊張感が出ている演技と言えるが、これが演技なのか偶然なのかよくわからない。デビュー作だし、可能性は感じる。だが、いつから米アカデミー賞は、可能性だけで主演女優賞候補に選出されるようになったのか?まあ、偶然だろうがなんだろうが良ければよいと評価をすることには、何一つ問題はないのだが、私には、根本的にそれほどいい演技には思えなかったのだ。本当かどうかは知らないが、実際に同じような粒をいくつか飲み込んで演技したとも聞く。だから、それって演技ができないから、苦痛状態をつくったってことだよね。しれではやっぱり、納得できないのだが。容姿がそこそこ綺麗なのと、政治的な理由が絡み合っただけでは?という穿った見方をしてしまう。
ただ、デビュー作をみただけで評価するのはフェアではない。『チェ 39歳 別れの手紙』『チェ 28歳の革命』にもでているようなので、クレームをつけた以上、責任をもってそれらを観てから、もう一度判断させていただく。
主演女優だけでなく、監督も初監督作であることを考えると、同様に可能性を感じるが、やはり、はじめに言った時間配分の悪さに、いかんともし難い作品に対する制御力の無さを感じてしまう(脚本も自分で書いているからね。もうちょっとなんとかできる立場だっただろう)。主演女優よりも監督に対する、今後の期待度は低い。
強く薦めはしないが、色々文句は言ったものの及第点は超えている良作であることは間違いない。組織か逃げるまでに「つまらん」とあきらめないで、観始めたら最後まで。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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