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公開年:2009年
公開国:日本
時 間:96分
監 督:坂本浩一
出 演:南翔太、黒部進、森次晃嗣、小西博之、上良早紀、俊藤光利、八戸亮、つるの剛士、五十嵐隼士、杉浦太陽、宮迫博之、宮野真守、団時朗、高峰圭二、真夏竜、蝶野正洋、西岡徳馬、小泉純一郎、長谷川理恵、田中秀幸、石丸博也 他
ウルトラ戦士たちの故郷“光の国”には、悪のウルトラマン“ベリアル”が幽閉されていた。ある時、レイブラッド星人の企みにより、ベリアルは脱獄し、100体の怪獣を召喚できる“ギガバトルナイザー”を手にしてウルトラの国を壊滅状態に陥れる。残ったウルトラマン達は、ZAP SPACYのクルーで怪獣使いの能力を持つレイを呼び寄せ、協力してベリアルの野望阻止に立ち上がるが…というストーリー。
特撮好きではあるが、こちらのブログではあまり紹介しないことにしている。でも、なんであえて取り上げるかというと、映画的に興味深い点があるから。それは、不定期ながらも脈々と松竹配給として続いていたシリーズが、ワーナーの配給になったから。この配給会社の変更が作品の質にどう影響をあたえたか。
配給会社の変更のせいかどうかわからないが、かなりスタイリッシュな演出が多かったと思う。これまで客演することがなかった、グレート・パワード・USA・マックスなどのシリーズも同じ画角に納まり、さらに、これまでそれほど密接でもなかった大怪獣バトルもがっちり組み込み、“ウルトラマン・サーガ”のような風情である。
仮面ライダーではかなり前から悪い仮面ライダーというのが登場し賛否両論あるが、今回は悪のウルトラマンの登場ということで新聞記事にもなった。しかし、気付いている人は多くないと思うが、これもある意味“ウルトラマン・サーガ”の一つである。どういう意味か。べりアルがウルトラの父をウルトラ警備隊大隊長の座を争い破れ、その後反乱するという設定は、大昔の『ウルトラ兄弟物語』というこどもマンガに登場するエピソードなのだ。もちろん大昔のマンガ版にはオリジナルウルトラマンが登場し、非公式扱いなのだが、まちがいなく意図的取り入れようとする姿勢の表れである。
#今後、アンドロ戦士やU80戦士の扱いに注目である。
で、設定的には、お父さん世代もお子様世代も満足いけるものにはなっている。しかし、残念ながらヒーロー物としては、ストーリー上、問題があるため、いい内容とはいえない。それはなにか。
ヒーローシリーズものには、あるルールというかストーリー上の醍醐味がある(私見だが)。敵なり災害なり主人公は問題に直面して、それを解決するのが基本であるが、その解決手段には3つほどのパターンがある。①努力して力をつける(必殺技を身につけるパターン)、②新しいアイテムを入手したり仲間が助けにくる(外部要因に救われるパターン)、③知恵を駆使して作戦勝ちする。
この3つの要素がバランスよく盛り込まれているのが、よいヒーローシリーズ物である。
本作では、①②は盛り込まれているが③の要素が皆無なのだ。これでは、パワーのインフレをエスカレートさせることだけが繰り返される。これは飽きる。結局、とてつもない強い敵が現れたので、とてつもなく強いウルトラマンで対抗した…それだけの話である。これは、ウルトラマン云々ではなく、シリーズ物として続かない(もう、ウルトラマンゼロが飛びぬけて強くなりすぎて、今後のシリーズが成立しなくなっている)。
案の定、始めの40分ま集中して観つづけることができたが、ファンのワタシでも飽き飽きしてしまった。
おもちゃ会社の意向なのか知らないが、これでは、ウルトラマンと怪獣の顔見世興行で、よく知らない人には楽しめる要素はない。これでは、いくらワーナー配給になったからといって、海外配給は望めないだろう。
まあ、子供は観たいというだろうが、半数以上の子供は途中で飽きるだろうし、大人のファンも残念に感じるだろう。よほどファンでなければ観る必要なし。
#声優陣はおおむね良好。特に小泉純一郎は、芸能ニュースなどで紹介されていた様子では最悪かも…と思っていたが、実際観てみるとものすごくマッチしていて感心。しかし、長谷川理恵のウルトラの母の声が最悪である。彼女はなんの関連あって採用されているのか…
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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