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image1117.png公開年:2004年 
公開国:アメリカ、メキシコ
時 間:146分  
監 督:トニー・スコット
出 演:デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、クリストファー・ウォーケン、ラダ・ミッチェル、マーク・アンソニー 他
コピー:男に生きる希望をくれたのは、たった9歳の少女だった。




元CIAの特殊部隊員ジョン・クリーシー。彼はこれまで、米軍の対テロ部隊に所属して16年にわたり暗殺の仕事を続けてきたが、そのために心を閉ざし、生きる希望を見失っている。そんな彼はある日、メキシコで護衛の仕事をしている部隊時代の先輩レイバーンから新しい仕事を請け負うことに。それは、誘拐事件が多発するメキシコ・シティに住む実業家の9歳になる娘ピタのボディガードだった。始めはこの仕事に乗り気でなかったクリーシーも、ピタの無邪気な笑顔や素直なやさしさに触れるうちに心洗われていくのだが…というストーリー。

原題の“MAN ON FIRE”のMANはデンゼル・ワシントンのことだが、邦題の“マイ・ボディガード”のマイはダコタ・ファニングのこと。プロモーション的にダコタ・ファニングを押したかったうのが邦題から伺えるが、内容とズレている上に凡庸で、結果的に最悪な邦題になっている。実際、評判も悪い。せっかくのハードな内容が台無しで、これなら原題のままでよかったかと。

後半の淡々と拷問していく復讐劇は、凄みがあて非常におもしろかった。『リーサル・ウェポン』のようなキレキャラの話がとても好きなので、うれしい。上映時間が長いと感じていたが、復讐が始まりだしたら、もっとこれを続けてくれ…と思ったくらい。たとえ非合法あっても、この状況ならイッちゃって問題なし、どんどん行け!という気分になった。

もちろんデンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニングの演技は文句なしだが、映像も結構お洒落。画面上に表示される文字もなかなかクール。監督のトニー・スコットはリドリー・スコットの弟だが、もしかすると兄より才能があるかも…と思わせる。ただ、やはり、本作を130分に収められなかったのは力不足の表れか。いい監督と売れる監督の間にある壁を越えられていないのは、そのあたりのセンスが原因かも。
最後のどんでんがえしは無しにして、そのままバーサーカー(狂戦士)モードで、突っ切って散ってしまったほうがよい。(ネタバレだけど)そのまま死んでいたほうが、かえって新機軸で、興味深い作品になったと思うのだが…。その場合、クリーシーが苦しんでいる理由(過去の出来事)を、もうちょっと説明する必要が生じるけどね。

#アメリカ人子役は、大人になると変な感じになるのが通例だが、ダコタ・ファニングは綺麗に成長するはじめての例かもしれない。

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