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公開年:2005年
公開国:イギリス、南アフリカ
時 間:95分
監 督:ギャヴィン・フッド
出 演:プレスリー・チュエニヤハエ、テリー・フェト、ケネス・ンコースィ、モツスィ・マッハーノ、ゼンゾ・ンゴーベ、ZOLA、ジェリー・モフケン、イアン・ロバーツ 他
受 賞:【2005年/第78回アカデミー賞】外国語映画賞
コピー:拳銃を持つその手で、小さな命を拾った。
南アフリカ、ヨハネスブルクの黒人スラム街に、ツォツィ(チンピラ)と呼ばれる青年がいた。彼と仲間たちは強盗を繰り返し、殺人すら厭わない。そんなある日、ツォツィは裕福な家の前で高級車から出てきた女性を発見すると、銃で撃ち車を奪う。逃走するも後部座席に赤ん坊がいるのに気付き、そのまま車を乗り捨て置き去りにしようとしたが、赤ん坊の泣き声を聞くと思い留まり、抱き上げ…というストーリー。
まともな家庭環境で育たず、まともな教育もうけていない青年が、生き残るために身につけたのは、他者から奪うということ。喰いたくなったら襲う…、彼の行動は動物そのもの。人から社会性を奪うと動物になるというのを、そのまま体言している。
しかし、赤ん坊に触れてからの彼は、この世には無条件に守られるべきものが存在し、そして自分もそうだったということに、うっすら気付きはじめる。彼の心の中のロウソクに小さな灯火がついた瞬間。だけど、狂犬は所詮狂犬。その灯火はいつ消えてもおかしくないくらい小さく揺らぎ、黒い煙がチリチリと立ち昇る。
そんな彼の灯火は消えるのか消えないのか。そんな思いで彼を見続けるこの95分。人間性をひたすら信じたいと思う心の灯火が、あなたの心にも点るだろう。
『ルーツ』みたいなイメージのジャケットで、別の内容をイメージを予測していたんだけど、全然方向性が違った。そして単なるギャング映画でもない。何を観せたいのかが明確で的確。是非とも観るべき一本。お薦め。
#負けるな日本。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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