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公開年:1978年
公開国:アメリカ
時 間:121分
監 督:アラン・パーカー
出 演:ブラッド・デイヴィス、アイリーン・ミラクル、ランディ・クエイド、ジョン・ハート、ポール・スミス、ボー・ホプキンス、マイク・ケリン 他
受 賞:【1978年/第51回アカデミー賞】脚色賞(オリヴァー・ストーン)、作曲賞(ジョルジオ・モロダー)
【1978年/第4回LA批評家協会賞】音楽賞(ジョルジオ・モロダー)
【1978年/第36回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、助演男優賞(ジョン・ハート)、脚本賞(オリヴァー・ストーン)、音楽賞(ジョルジオ・モロダー)、新人男優賞(ブラッド・デイヴィス)、新人女優賞(アイリーン・ミラクル)
【1978年/第32回英国アカデミー賞】助演男優賞(ジョン・ハート)、監督賞(アラン・パーカー)、編集賞
アメリカと中東諸国との関係が険悪な1970年代。アメリカ人旅行者ビリー・ヘイズはイスタンブール空港から大麻樹脂を運び出そうと試みる。しかし、搭乗前にトルコ当局に発見・逮捕され、麻薬不法所持、密輸の罪で現地の刑務所に拘留されてしまう。所内の過酷な環境や拷問の恐怖に疲弊する一方のビリーだったが、所内で知り合ったアメリカ人ジミーとエリックに励まされ何とか乗り切っていく。しかし、駆けつけてきた父や弁護士、アメリカ領事官の“すぐに出してやる”という言葉を信じて望んだ裁判で、4年の刑を宣告されてしまう…というストーリー。
どれだけフィクションが加わっているのかよくわからないが、逮捕されてから脱獄をするまでの基本的な流れは事実らしい。それについては実に驚きだ。
オリヴァー・ストーン脚本なので、そう深くない部分で政治メッセージが含まれているに違いないと予測するのは、理解できる。けれど、本作を観て、中東の人権意識がどうだとか、当時のアメリカの姿勢がよろしくないだとか、そんなところに気が行ってしまったら、おもしろくもなんとも感じられないのではなかろうか。
また、このような状況になった最大の原因は、間違いなく主人公の不法行為なので、これって自業自得じゃんか!てな感じで、“誰が悪いのか探し”をしていると、同じようにおもしろく感じられないだろう。
本作がつまらなく感じた人は、そういう部分に頭が向かってしまって抜け出せなかったからではないかな…と考える。
とにかく、何はどうあれ、こういう状況になりました。観ているあなたもいっしょにドキドキしよう。そういう観方をすべき映画だと思う。そうすれば、彼の葛藤や苦悩・決断に、感情移入して、手に汗を握りながら愉しめはずである。
#特に、後半はものすごく惹きこまれた。
確かかにこの出来事自体はスゴい話なのだが、じゃあ、その事実だけでここまでおもしろくなったかいわれると、それは否だと思う。仮にこういうフィクション原作を与えられたとしても、私にはここまで惹きつける脚本は書けない。ひとえにオリヴァー・ストーンの脚本力のなせる業だと、ひたすら感服するのである。とてもハードな作品だが、未見の方には強くお薦めしたい一本だ。#深夜特急で旅をする話ではないので、そういう勘違いはしないで観てほしい(ゴメン。私、実はちょっと勘違いしてた(笑)。ミッドナイト・エクスプレスって脱獄の隠喩なんだって)。
まあ、とはいえ、異文化を甘く見ないほうがいいというのは強く感じざるを得ない。オーストラリアなんかに旅行に行ったとして、私を気に喰わないと思った人が、私のかばんにひょいっと白い粉なんかを放り込んだ日にゃあ、私もオーストラリアで長期休暇を過ごすハメになる。決して昔の話じゃないんだよね。トルコは親日的だと聞くけれど、この映画をみたら怖くなっちゃうのは仕方ないよね。
#って、オマエ、海外旅行なんかしたことないし、予定も無いんだから、心配無用だろ!ってね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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