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公開年:1973年
公開国:フランス
時 間:151分
監 督:フランクリン・J・シャフナー
出 演:スティーヴ・マックィーン、ダスティン・ホフマン、ヴィクター・ジョリイ、アンソニー・ザーブ、ドン・ゴードン 他
ノミネート:【1973年/第46回アカデミー賞】作曲賞(ジェリー・ゴールドスミス)
コピー:脱走できるか! このままくたばるか! 執念の脱獄に挑む男パピヨン 今世紀最大のスケールで 映画化した 驚異のアドベンチャー・ロマン!
悪魔島よおさらばだ! 自由への闘志をたぎらせて7回脱獄-- 執念の8度目に挑む男パピヨン 世界1000万部の 超ベストセラー! 40億の巨費を投じて映画化成る!(リバイバル時)
胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返し、ついに成功するまでを描いたストーリー。
まず、長いわりには、さほど無くてもいいようなシーンがけっこうあって、ちょっとうんざりとするのだが、古い映画だし、映画を観ること自体に意味のあった時代というか、ムダを極力排除することに重い価値のなかったころの作品だと割り切ってあきらめた。無くてもいいシーンは排除する…ではなく、切らなくていいシーンは残すというスタンスだったのかも。『ローズ』と同じように、DVDを日本語吹き替えで観ると、ところどころ吹き替えが原音声に戻る(TV放送時にカットしているということ)。たしかにカットしたシーンは重要な演出とは思えないのだ。
それはそれとして、この流刑地はなんなのか?ということが気になった。当時のフランスの植民地だろうか?と思ったのだが、地理の教員免許をもっていながら、お恥ずかしいかぎりであるが、そこはフランス領ギアナ。要するにフランスの海外県みたいなもので、現在もブラジルとスリナムの間のその一角はフランス領なのだ(知らなかった…)。で、そこが流刑地になっていたというわけなのでが、調べていくうちにもっと驚いたことが…。
なんと本作は、実話だったのだ!実際に本作のように脱獄を果たし、ベネズエラ市民権を得た男の話だそうだ。
正直、これがフィクションだとしたら、もう少し映画らしい演出をしないと、かなりツライと思っていた。一旦脱獄して原住民としばらく過ごすところなど、なんでこんなシーンを長々といれるのか、よくわからないセンスだと思ったのだが、実話なら冗長でもしつこくても仕方ないか(笑)。
映画としてのお勉強ではなく、本当の意味でお勉強になった。
結果からいうと、実話だと思えばかなり興味深い作品。単純にフィクションだとすればドラマとしての面白さはイマイチ。そういうレベルとしかいいようがないが、脱獄モノとして同じくくりにしてよいかどうかは疑問だが、『大脱走』や『ショーシャンクの空に…』と比較すると、格は落ちると思う。
#同じ服役囚のドガの頭のハゲが、時間が経過するごとに面積が増えるところは、細かい演出で好感が持てる。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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