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公開年:1995年
公開国:アメリカ
時 間:112分
監 督:マイク・フィギス
出 演:ニコラス・ケイジ、エリザベス・シュー、ジュリアン・サンズ、リチャード・ルイス、スティーヴン・ウェバー、ヴァレリア・ゴリノ、ローリー・メトカーフ、ジュリアン・レノン、キャリー・ローウェル、ボブ・ラフェルソン、ルー・ロウルズ、R・リー・アーメイ、ショウニー・スミス、ザンダー・バークレイ、マリスカ・ハージティ 他
受 賞:【1995年/第68回アカデミー賞】主演男優賞(ニコラス・ケイジ)
【1995年/第30回全米批評家協会賞】主演男優賞(ニコラス・ケイジ)、主演女優賞(エリザベス・シュー)、監督賞(マイク・フィギス)
【1995年/第62回NY批評家協会賞】作品賞、男優賞(ニコラス・ケイジ)
【1995年/第21回LA批評家協会賞】作品賞、男優賞(ニコラス・ケイジ)、女優賞(エリザベス・シュー)、監督賞(マイク・フィギス)
【1995年/第53回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](ニコラス・ケイジ)
【1995年/第11回インディペンデント・スピリット賞】作品賞、監督賞(マイク・フィギス)、主演女優賞(エリザベス・シュー)、撮影賞(デクラン・クイン)
重度のアルコール依存症となり家庭を崩壊させた脚本家ベン。離婚後は子供とも会えず酒びたりの生活はさらに加速。仕事にも影響しはじめ、遂に映画会社をクビになってしまう。ハリウッドでの華美な生活を捨てると決心したベンは、一切の財産を処分して、残った金を持ってラスベガスへ行き、そこで酒を飲み続けて死のうを考える。ただただ人恋しいベンは、街で出会った娼婦サラに惹かれるものを感じ、一夜を共にする。一方のサラも、暴力的なヒモに脅える毎日に疲れており、ベンに安らぎを感じる。再び出会った二人は、干渉しない約束で同居生活を開始するが、愛が深まるにつれアル中と娼婦という立場は互いを苦しめていき…というストーリー。
川のよどみに流れついた2枚の枯葉は、この後どうなっちゃうのだろう…。ただただ、そんな感じで鑑賞するしかないのだが、この朽ちていく様子から眼が離せなかった。常識とか理性を振りかざせば、こんな人間たちの行いがよろしいと思うわけもないし、観る価値すらないと感じるだろう。だから、ニコラス・ケイジ演じるベンが、ただのダメ人間としか思えず、微塵の引っかかりも覚えない人には、ただただつまらない物としか写らないはず。そういう人は、いまのあなたがたまたまそういう心持ちを理解できないだけなので、駄作だなんてわざわざ評価しなくていいので、観るのを止めていただければいいと思う。私は、いい作品だと無条件に薦める気はない。ハマる人にはハマるが、ハマらない人にはゴミくずのようにしか観えない。そんな作品だと思う。
以下ネタバレ含む。
普通の映画ならば、どれだけダメな人間であっても、なんらかの希望を見出して変わっていく様子を綴るものである。しかし本作にはまったくそれがない。世に非道徳な映画は数あれど、ある意味、最悪の不道徳映画である。愛の強さゆえに愛を求めるも、その求めは一切適わず、一見別の愛がそれを満たすかに見えて、結局埋め合わせされることなくただ朽ちるのだ。そしてそれを埋め合わせできないことを理解しつつも、それも愛として受け止める。“愛”という単語で片付けられるその執着とは一体何なのか。
原作者がいるようだが、本作を綴った人間はかなりクレイジーなんだろうと、私は思う。別に良識人ぶるきも善人ぶる気もないが、私には到底考え付かないストーリーだ。そしてそれを毀損することなく演じきったニコラス・ケイジとエリザベス・シューの仕事は高い評価に値する。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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