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公開年:1974年
公開国:アメリカ
時 間:128分
監 督:シドニー・ルメット
出 演:アルバート・フィニー、ジャクリーン・ビセット、アンソニー・パーキンス、マイケル・ヨーク、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、ショーン・コネリー、リチャード・ウィドマーク、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ウェンディ・ヒラー、ジョン・ギールグッド、ジャン=ピエール・カッセル、レイチェル・ロバーツ、コリン・ブレイクリー、デニス・クイリー、ジョージ・クールリス、マーティン・バルサム 他
受 賞:【1974年/第47回アカデミー賞】助演女優賞(イングリッド・バーグマン)
【1974年/第28回英国アカデミー賞】助演男優賞(ジョン・ギールグッド)、助演女優賞(イングリッド・バーグマン)、作曲賞[アンソニー・アスクィス映画音楽賞](リチャード・ロドニー・ベネット)
コピー:この中に犯人がいる
1935年。イスタンブールからパリ経由でカレーに向かうオリエント急行に、名探偵ポワロが乗っていた。二日目の深夜、雪で線路が埋まり立往生している中、ポワロの隣の客室にいたアメリカ人富豪ラチェットが刃物で体中を刺され死んでいるのが発見される。鉄道会社からの依頼で事件解明に乗り出したポワロは、車掌と十二人の乗客たちの尋問を行うが…というストーリー。
あまり好みのジャンルではなかったが、とにかくキャストは豪華。典型的な密室劇で、もう古典の雰囲気すら漂う。原作シリーズは良く知らないのだが、本作に限って言えば、アメリカの事件が、地球の反対側まで展開して、それが名探偵に出くわすなんて、いかにも“小説的”である。現在、こんな内容のものを書いたら時代錯誤と言われるだろうが、逆に新鮮。
以下、展開を少しでも語ると、観る気が失せちゃうだろうから、言及しない。
小難しいのや必要以上に感情を煽ろうとする作品を観るのに、いささか疲れているときは、最適かも。ミステリーだから頭を悩ませちゃうかと思いきや、昨今の作品にくらべたら、シンプルでストレート。救いも共感も感じられない無慈悲な展開もない。
こういうレトロな謎解き劇を見ていたら、ふと、横溝正史を思い出してしまった(私、金田一耕助シリーズ、大好き)。金田一耕助シリーズも、猟奇的なのになぜかほっとする所が共通しているかも(裏に流れる“情”の部分かな)。
アガサ・クリスティと横溝正史じゃ世界的な知名度がちがうだろ…といわれそうだが、どちらが映画にするのに適しているかと聞かれれば、後者のほうが上な気がする。横溝正史の金田一耕助シリーズは、現在リメイクしても(トリックも犯人もみんなが知っていたとしても)成立するが、本作を今リメイクして成立するかな?と考えると、それは無理でしょ(原作がなんだかわからないくらい、よほど手の込んだアレンジにしないとね)。
#ただ、本作の場合、原作の面白さや雰囲気を表現しきれていなさそうな気配があるけどね。
ネタバレだけど、
殺人者だらけの列車の旅はイヤだなぁ。。私(笑)
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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