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image1230.png公開年:2007年 
公開国:フランス、アメリカ
時 間:112分
監 督:ジュリアン・シュナーベル
出 演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シェネ、ニエル・アレストリュプ、オラツ・ロペス・ヘルメンディア、ジャン=ピエール・カッセル、イザック・ド・バンコレ、エマ・ドゥ・コーヌ、マリナ・ハンズ、マックス・フォン・シドー 他
受 賞:【2007年/第60回カンヌ国際映画祭】監督賞(ジュリアン・シュナーベル)
【2007年/第60回カンヌ国際映画祭】撮影賞(ヤヌス・カミンスキー)
【2007年/第65回ゴールデン・グローブ】外国語映画賞、監督賞(ジュリアン・シュナーベル)
【2007年/第61回英国アカデミー賞】脚色賞(ロナルド・ハーウッド)
【2007年/第23回インディペンデント・スピリット賞】監督賞(ジュリアン・シュナーベル)、撮影賞(ヤヌス・カミンスキー)
【2007年/第13回放送映画批評家協会賞】外国語映画賞
【2007年/第33回セザール賞】主演男優賞(マチュー・アマルリック)、編集賞(ジュリエット・ウェルフラン)
コピー:ぼくは生きている。話せず、身体は動かせないが、確実に生きている。
ジャン=ドミニク・ボビー ELLE編集長、42歳、子供3人の父親。ある日倒れ、身体の自由を失った。そして左目の瞬きだけで語り始める。蝶のように飛び立つ想像力と記憶で──。

雑誌ELLEの編集長ジャン=ドミニク・ボビーは脳梗塞で倒れ、病室で目覚めると全体の自由を奪われた閉じ込め症候群となっていた。意識は鮮明だが、体が動かず、自分の意思を伝えることができない。言語療法士アンリエットや理学療法士マリーらの協力で、唯一動く左目の瞬きでコミュニケーションをとる方法を試み、ゆっくりではあるが意思を伝えることができるようになっていく。そして、彼はこれまでの仕事だけを重視してきた生き方を悔やみ、家族の大切さをを痛感する。やがて、彼は自伝を書こうと決意し、これまでの日々や思い出を綴っていくのだった…というストーリー。

実話だけに、とてつもなくゾっとする話。金縛りになった経験がある人はわかるだろうけど、脳だけ活動して体がまったく動かないあの感じが永遠に続くわけだからね。始めは、人間性を維持していくのは、とてつもなく大変なことだ…なんて感じで観ていたけれど、やっぱり実話ってのは、最後の20分はふわっとしちゃう。残念ながら、明るい未来がないことが見えているので、どうしてもダレる(昨日の『マグダレンの祈り』も同じ)。
#この主人公が原作者なんだけど、もちろん最後は他者による想像だね。

フランス語のアルファベットを順番に言っていき、該当したら瞬き…って、すいぶん効率が悪そう。本当にこの方法しかなかったのだろうか。私は、早々に自分が同じように左目だけが動く状態になったら、どうコミュニケーションをとろうか…と、ず~~~~~っと考えていた。だから、あまり映画の内容は真剣に観ていなかったかも(途中で、その女性がどの役だったかわからなくなってしまったよ)。

日本語の50音がマトリックス状態なのは幸いだ。私なら、
時計まわりに、上、右上、右、右下、下、左下、左、左上、正面を、それぞれ、ア行、カ行、サ行、タ行、ナ行、ハ行、マ行、ヤ行、ラ行に割り当てて、それそれ瞬き1回、2回、3回、4回、5回をア段、イ段、ウ段、エ段、オ段にして、さらに、右にぐるっと輪をかくとワ、左にグルッと輪をかくとンとする。YESは上下に動かす。NOは左右に動かす。濁点は左上から右下に動かす。拗音は右上から左下に動かす。撥音は大きい文字で予測してもらおう。

だから、例えば“カスタネット”は、右上でまばたき1回、右でまばたき3回、右下でまばたき1回、下でまばたき4回、右下でまばたき3回、右下で5回。そんな感じ。もし私がこの症状になったら、これでよろしく。
#って、本当に50分くらい、こんなことを考えていたよ。だって、映画自体は、特別な展開があるわけじゃないんだもん。

で、作品としてはこの特殊な状況をうまく表現できていて、かつ壮絶であることを常に感じさせ続ける演出は技ありといってよいと思う。能力のない監督がやったら、もっと早い段階で飽きがきていたに違いない。
ただ、「ふ~ん、なるほどね」の域は出なかった思う。なにか自分の人生について考えさせられるような、そんな気持ちが涵養されるか?というとそこまでのモノもなかったと思う。色々受賞していて評価は高いんだけど、私はあまり高く評価しない。だって、夢が無さすぎるんだもの。人間の想像力の素晴らしさまで感じさせてくれるとはいえないよ。これならドキュメンタリー番組にしてもらったほうがスッキリ感心できると思う。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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