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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:コートニー・ハント
出 演:メリッサ・レオ、ミスティ・アッパム、チャーリー・マクダーモット、マーク・ブーン・ジュニア、マイケル・オキーフ、ジェイ・クレイツ、ジョン・カヌー、ディラン・カルソーナ、マイケル・スカイ 他
受 賞:【2008年/第75回NY批評家協会賞】新人監督賞(コートニー・ハント)
【2008年/第24回インディペンデント・スピリット賞】主演女優賞(メリッサ・レオ)
コピー:光を信じて
ニューヨーク州最北部 2人の母親は家族のために凍てついたセント・ローレンス川を渡り、犯罪に手を染めていく…
ネイティブアメリカン・モホーク族の保留地があるニューヨーク州最北部の町。新居の購入費用をギャンブル狂の夫に持ちだされてしまい、途端に生活に窮してしまう妻レイと2人の子どもたち。通勤途中で夫の車を発見し追いかけたると、運転していたのは何故かモホーク族の女。ライラと名乗るその女は、車を盗んだのではなく拾ったという。実は、ライラは凍結した国境の川を渡って、カナダからの密入国を一人1200ドルで請け負っていたのだ。義理の母に奪われた幼い息子と一緒に暮らすための金をつくるために。その仕事のためにどうしても車が必要だったライラは、レイが金を必要な状況を知ると、共犯者として引き入れるのだった…というストーリー。
「二人のやってることは悪いことなのは判ってるけれど、彼女らの事情を考えるととりあえず切り抜けて欲しいなぁ…」っていう応援したくなるような感情が涵養されないので、いまいち盛り上がらない。
一緒に持ってきたカバンが、もしかしたら危険なものかもしれないと思うまではいいとして、捨てる前に中身を見ないのはちょっと不自然。いや、子供を殺めそうになってしまうというプロセスはとても大事なのでカットするわけにはいけないが、一応開けてみたら、わけのわからない容器がちらっと見えたとか、そういう演出は欲しかった。テロ組織の人間かもしれないと、怯える様子があまりにも取って付けたようで(外国の知識がないという、伏線は事前に貼ったつもりかもしれないが、効いていない)。
そういうエピソードを経て、一定の距離を保ちつつも、心のどこかで共感する部分を感して“徐々に”繋がっていく様子が、もう少しうまく表現できていれば違ったかもしれない。最後の最後になるまで、そんなに心が通じ合っていたとは思えず、すごく唐突に感じた。
また、あの程度燃えたくらいで、新しいトレーラーハウスが絶対必要と思う根拠は希薄。狭いけど、とりあえず雨風しのいで暮らせるじゃん。小金は入って、食い物は買えるんだし。そこまでして危ない橋を渡ろうとするモチベーションに繋がるかね?
モホーク族の女に至っては、金ですべてが解決できる問題でもなさそうだし、解決の最短コースは自分にあった眼鏡を買ってマジメに働くことだった。そして、実際その道を歩み始めたのに、なぜかあっさりと戻る。戻っちゃいけないわけじゃないんだけど、戻るのも致し方あるまいという状況を作らないといけない。そこも唐突。
いや、ここまでツッコんでばかりだと、ダメ映画かと思われてしまいそうだけど、そこまでひどくはない。貧しさが人をこんなにしてしまうのさ…的なカッスカスの感じがよく表現ができているし、ネイティブアメリカン居留地の治外法権をうまく使えたプロットだとも思う。
それだけに、もうちょっとブラッシュアップすべきだったと思う。また、シナリオに大きなうねりがあれば、文句なしだったのだが、ちょっと残念な作品。お薦めはしないが、こういうのが好きな人は一定数いるとは思う。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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