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公開年:2008年
公開国:イギリス、アメリカ
時 間:95分
監 督:マーク・ハーマン
出 演:エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン、アンバー・ビーティー、デヴィッド・シューリス、ヴェラ・ファーミガ、リチャード・ジョンソン、シーラ・ハンコック、ルパート・フレンド、デヴィッド・ヘイマン、ジム・ノートン、カーラ・ホーガン 他
コピー:第二次大戦下のドイツ──フェンス越しに生まれた禁じられた友情。
「どうして君は、昼でもパジャマを着ているの?」
第二次大戦下のドイツ。8歳の少年ブルーノは、ナチス将校である父の昇進に伴い、都会のベルリンから田舎の屋敷に移り住む。学校がないほどの田舎のため、早々に飽きてしまったブルーノは、自分の部屋からみえた“農場”に興味津々に。そこに行くことは固く禁じられていたが、親の目を盗んで農場へ。そして、フェンスの中にいる、縞模様の“パジャマ”を着た同い年の少年シュムエルと出会い、以来2人はフェンス越しに会話するのが日課となるのだった…というストーリー。
あるようでなかった、外部の子供目線でホロコーストを描いた作品。
前半は、同じ将校の家族であり、おなじ女性でありながら、母親と娘の受け止め方が異なる点がおもしろい。母親は事実を知りつつも苦しんでいき、お姉ちゃんは、事実を把握しながらも、馴染んで歪んでいく。ローティーンへの教育がいかに大事なものかをうかがわせる興味深い演出。
肝心の男の子同士の触れ合い部分は、いまいちピンとこない。
この手の作品は大事なのはわかるが、もう、ナチス・ユダヤ物は食傷気味かも。アメリカが、なんでここまでしつこくナチス映画を作り続けるのか?の方に、興味が湧いちゃうくらい。
以下、ネタバレぎみ。
子供の思いつきつくとはいえ、後味の悪い展開としてはピカイチ(だからPG-12なのね)。昨日の『ソウ ザ・ファイナル』なんかよりも、ゾッとする悪趣味具合。誤解を恐れずに言わせて貰えば、私は好きなオチである。映画というのは、このくらいの毒があってこそ、映画といえる。
ただ、この映画があまり評価されていないのは、こういう残酷なオチが、いまいち“反戦”に結びついていないから。別にホロコーストでなくても、このの演出は転用できる。それこそ利益を追求して開発を進める親とその子供とか、科学的成果のためにその他の環境を顧みない親とその子供とか。だから、逆に、ホロコーストがおまけみたいになっちゃってるのが、問題なのかも。
このラストの毒をどう判断するか否か。子供の友情を扱っているにも関わらず、子供には不用意に見せられないし(こんなの、学校の道徳の時間に見せたら大問題になっちゃうわ)、この映画の立ち位置ってなんなのさ?
でも、もう一度言うけど、個人的には好きなオチなので、軽くお薦め(こんなオチが好きって、あんたどんな性格してるんだ!ってツッコまでそうだけど)。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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