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image0710.png公開年:2002年  
公開国:フランス、ドイツ、ポーランド、イギリス
時 間:149分  
監 督:ロマン・ポランスキー
出 演:エイドリアン・ブロディ、エミリア・フォックス、ミハウ・ジェブロフスキー、エド・ストッパード、モーリン・リップマン、フランク・フィンレイ、ジェシカ・ケイト・マイヤー、ジュリア・レイナー、ワーニャ・ミュエス、トーマス・ラヴィンスキー、ヨアヒム・パウル・アスベック、ポペック、ルース・プラット、ロナン・ヴィバート、ヴァレンタイン・ペルカ  他
受 賞:【2002年/第75回アカデミー賞】主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)、監督賞(ロマン・ポランスキー)、脚色賞(ロナルド・ハーウッド)
【2002年/第55回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(ロマン・ポランスキー)
【2002年/第37回全米批評家協会賞】作品賞、主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)、監督賞(ロマン・ポランスキー)、脚本賞(ロナルド・ハーウッド)
【2002年/第56回英国アカデミー賞】作品賞、監督賞[デヴィッド・リーン賞](ロマン・ポランスキー)
【2002年/第15回ヨーロッパ映画賞】撮影賞(パヴェル・エデルマン)
【2003年/第27回日本アカデミー賞】外国作品賞
【2002年/第28回セザール賞】作品賞、監督賞(ロマン・ポランスキー)、主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)、音楽賞(ヴォイチェフ・キラール)、撮影賞(パヴェル・エデルマン)、音響賞(Jean-Marie Blondel、Dean Humphreys、Gerard Hardy)、美術賞(Allan Starski)
コピー:音楽だけが生きる糧だった

ナチス占領下のポーランドを生き抜いたユダヤ人ピアニストを描いたストーリー。公開当時は、実話であることや、長男が日本で大学教授をやっていることなどを含め、大層話題になっていた。見よう見ようと思っていながら、重い内容と長さから、後回しになっていたのだが、この間、スイスでポランスキーが逮捕されたのをきっかけに、見てみようと…(なんだかなぁ)。

今後、ポランスキーがお亡くなりになったとしたら、間違いなく、その人生は映画化されるでしょうね。なかなかこんな人はいない。

幼少時、両親とともにゲットーに押し込められ、父親が逮捕される直前に、有刺鉄線に切って穴をあけポランスキーを逃がす。その後、父は強制労働、母はアウシュビッツで虐殺。本人もユダヤ人狩りからの逃走を続ける。本作は、彼にとってどうしても作らなければいけない作品だったということ。これを作らずして死ねるか…くらいの気持ちで撮っていたことだろう。

まあ、彼の場合、その後も波乱万丈。運良く生き残った父と再会し、俳優活動などをするが、自由な活動を求め(冷戦時代だからね)、ポーランドからヨーロッパに移住し、映画監督に。西側でウケたので、アメリカに居住。女優のシャロン・テートと結婚するが、この顛末が恐ろしい。かの悪名高きマンソン・ファミリーに襲撃されて、妊娠中の彼女は惨殺されてしまう。アポロ11号が月着陸したちょっと後のハナシ。

「FBI心理分析官」を読んだので、シャロン・テート殺害を含めた罪で逮捕されたチャールズ・マンソンのことは知っていたが、彼女がポランスキーの奥さんだったことは、結構最近になってから気付いた。まったく結びついていなかった。ちなみに、チャールズ・マンソンは、まだ刑務所内で存命している。

まあ、ここまでなら、単なる悲劇で終わるのだが(といっては失礼だが)、その後がよろしくない。友人のジャック・ニコルソン宅で、13歳の少女に性的行為をした嫌疑で逮捕。本人は無罪を主張するも有罪となる。さらに悪いのが、その保釈中に、国外逃亡。今回逮捕されたのも、この件で国際手配されていたからである。

彼を釈放するように署名が集まっているようだが、どんなに才能のある映画監督だろうが(本作以外は見たことがないが)、それはそれ、これはこれ。今後どうなるかは注目したいところだが、ここまでくると、不謹慎なのは承知で言うが、あとは映画のいいラストになるような、さらに味のある晩年を迎えて欲しいと思う。

で、本作なのだが、これは是非みるべき。いや、見なくてはいけないといっていいかも。私も何年かに一度、こういう類の悪夢を見るが、なんともいえない緊迫感。じっとり汗が出るようだ。これはポランスキーにしか撮れない作品ということ。彼のこれまでの経験は、この映画をとるためにあったといってもよいかもしれない。なんといっても体験した本人が監督した映画なのだがら、貴重の極みだ。

重ね重ね不謹慎なことをいうが、中国も今あるような抗日映画ではなく、このレベルの作品がつくれればよいのだけどね。

閑話休題。とにかく無条件にお薦めする。
実は『シンドラーのリスト』も後回しにして、見ていなかった。これを機会に見ることにする。

#(追伸)10/26に、ポランスキーに対する訴えが取り下げられたと報道があった。

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