[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:ザック・スナイダー
出 演:ジム・スタージェス、ライアン・クワンテン、アビー・コーニッシュ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヘレン・ミレン、ジェフリー・ラッシュ、デヴィッド・ウェンハム、アンソニー・ラパリア、エミリー・バークレイ、ミリアム・マーゴリーズ、バリー・オットー、エイドリアンヌ・デファリア、リチャード・ロクスバーグ、デボラ=リー・ファーネス、ジョエル・エドガートン、サム・ニール 他
まだ飛ぶこともできない幼いふくろうのソーレンは、“ガフールの勇者たち”という伝説に夢中。ある日彼は、兄と飛ぶ練習をしている最中に“純血団”と名乗る集団に拉致されてしまう。純血団は、我らメンフクロウこそ最も優れた種族と主張し、すべてのフクロウを支配下に置くことを目指す集団で、各地から幼いフクロウを拉致し、自分たちの命令どおりに動く奴隷に洗脳しているのだった。ソーレンは、同様に拉致されてきたジルフィーと共になんとか純血団を脱走し、伝説のガフールの勇者たちがいるといわれる神木を目指すのだったが…というストーリー。
海外のCGクリエイターは、毛と水の動きこそCGの醍醐味と考えているようで、技術的にものすごく執着しているが、本作にいたっては、その技術を極めに極めつくした感じがする。日本のCGクリエイターとは執着する方向性が違うようだ。『モンスターズ・インク』の毛の動きや、『ファインディング・ニモ』の水の動きもすごかったが、本作はそれ以上。もうCGがどうのこうのまったく気にならないレベルで、CGであることが気になるシーンがある『アバター』よりも、ある意味上かもしれない。
ストーリーはかなりシンプルで、ありがちなナチスのような優生学至上主義の悪の組織VS.正義の集団という構図。さらに、もっともらしいことを言うそれなりの地位にある裏切り者や、悪にほだされる若者、尊敬すべきベテラン勇者など、ユングがいうところの正しいキャラクターの類型どおりって感じ(ガフールにいる若い雌フクロウの存在意義がよくわからないけど)。
でも、そこはザック・スタイナー。普通の監督がつくったら、なんてことのない戦闘シーンになったに違いないところを、スローモーション・音楽・効果音・ポージング(見得の切り方)を駆使して、緊張感とワクワク感を煽る素敵な演出のオンパレードに。ただのフクロウ同士のバトルに血沸き肉躍ってしまうとは、やられた!って感じ。さすが『300』の監督だけあって、フクロウの兜まで格好いい。そういう演出に長けている場合、かえってシンプルなストーリが際立って、効果的。
ただし、一点だけ注意を。頻繁に“さのう”というキーワードが出てくるのだが、“左脳”じゃなくて“砂嚢”。スター・ウォーズの“フォース”的な感じで使われているので、なんとなくニュアンスは伝わるのだが、さすがに左脳と砂嚢じゃ、あまりにも意味が違う。砂嚢ってのは独特の器官で食べたものの咀嚼を行うところなのだが、ようするに“砂肝”のこと。石なんかを飲み込んでおいて砂肝の厚い筋肉でゴリゴリ消化するわけだ(その厚い筋肉の歯ごたえが焼き鳥にするとおいしい)。しかし、なんで、それが飛行に関係するのかはさっぱりわからない。多分、鳥独特の器官(実際は爬虫類や魚とか歯のない動物はもってるんだけど)ということで“鳥のプライド”の象徴としてフィーチャーしたってことだろう。
“砂嚢”なんて紛らわしい単語を使わずに“砂肝”って言ったほうが面白かっただろうし、逆に話題になったと私は思うんだけど。
男の子向けな気はするけれど、年齢を問わず“燃える”作品なので、大人にも子供にも強くお薦めしたい。続編間違いなし!って思ってる。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |