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公開年:2008年
公開国:アメリカ、イタリア、フランス
時 間:138分
監 督:クリスチャン・デュゲイ
出 演:シャーリー・マクレーン、バルボラ・ボブローヴァ、マルコム・マクダウェル、サガモア・ステヴナン、オリヴィエ・シトリュク 他
1954年、パリ。15年のブランクから復帰を果たしたココだったが、その作品の古臭さに世間の評価は厳しかった。自分の店は今や多額の借金を重ね、そのブランドは譲渡される寸前に。そんな中彼女は、孤児からお針子になり、数々の恋愛を重ねながら、自分の帽子の店を持ち、今の地位に登りつめるまでを、思い出すのだった…というストーリー。
DVDに吹き替え音声が付いていれば気になることもなかったと思うが、原音がなぜか英語である。パリが舞台で伝記モノなのに、全員が英語を喋っている違和感といったらない。シャネルが英語で口げんかしながらパリの街を闊歩するなんて、滑稽極まりない。
成功者として名を馳せるのはわかっているので、どうのし上がっていくのか?っていうサクセスストーリーを予測していたけれど、どっぷりの恋愛劇だったので、好みからはかけ離れていた。老いてからのココをシャーリー・マクレーンが演じ、若き日をバルボラ・ボブローヴァが演じ、それを交互に繋ぐ編集。意図してかどうかわからないけれど、まるでCMにいくような古臭い場面繋ぎの編集が多々あって、興醒めする部分も。「ビーチへ行って!」と急がせてるくせに、自転車を下ろして走らせる意味が判らない…とか、変な演出も。
ファッションなんぞにはとことん疎い私は、ココ・シャネルについての予備知識がまったくなかったので、その点においてはけっこう新鮮に感じることができたかも。まったくデザインがを描かずに裁断・縫製しはじめるのにはびっくり。これを天賦の才と言わず何と言おうか。最近はファッションでも車でも、実用とは程遠いトンがったデザインばかり横行していて、自分が普段身に着けることを前提としている時代っていうのを感じられて、一周廻って逆に新鮮。そんな感じはある。
とはいえ、才能ある女性でも男の手を利用しなければのし上がっていけない時代だったのよ。女が生きていくってつらいわね…という捉え方だと、男目線ではどうにも共感しにくい(女性の自立が難しいのと同じように、男性だって必要以上に社会的な体裁を求めらているわけで、そんな恨み節を言われてもね…)。
また、晩年のエキセントリックで強引ともいえるアーティストっぷりと、その生い立ちがいまいちリンクしていない気もするし、どこで、そこまで割り切れる境地にまで到達したのか、描ききれていないようにも思える。いささか消化不良。
多分、女性と男性では、感じ方が大きく異なる作品かと(だって、「そりゃあなた結婚できないよ…」って思っちゃうもんなぁ)。間違いなく男の子向けではないので、そちらにはお薦めしない。女性がこれを観てどう思うのか、感想を聞きたい作品。
#栗のジャムってどんなんだ?
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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