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imageX0013.png公開年:1963年 
公開国:フランス
時 間:121分
監 督:アンリ・ヴェルヌイユ
出 演:ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、ヴィヴィアーヌ・ロマンス、モーリス・ビロー、ジャン・カルメ 他
受 賞:【1963年/第21回ゴールデン・グローブ】外国映画賞
コピー:カジノ地下金庫にねむる 十億フラン強奪に賭けた 最後の大バクチ!!
ビートニックなモダン・ジャズが奏でる不朽のサスペンス大作!(リバイバル時)


5年の懲役を終え出所したシャルルは、足を洗ってほしいという妻の願いを無視して、カンヌのパルム・ビーチにあるカジノの賭金を強奪しようと計画。相棒として、刑務所で目をつけていたフランシスとその義兄ルイを仲間に入れた。賭金がどのように金庫に運ばれるのかを確認し、段取りをつけ、各自の役割が決まり、いざ決行の夜となり…というストーリー。

モノクロ・バージョンとカラー・バージョンが存在するようなのだが、BSで放送していたやつは白黒で、それを鑑賞。

ジャン・ギャバンの渋い演技で始まり、その渋さを際立たせるためなのか、スタイリッシュな音楽とカメラワークが良い。鏡や影と使った表現など、なかなか凝っている。ところが、途中からアラン・ドロンのシーンばかりになると、そのスタイリッシュさや、すばやくて喰い気味の高速編集とかが、白々しく感じてられ、飽き飽きしてくる。あまりにダラダラしていて、観るのをやめようかと思ったくらい。
#1場面が切り替わっただけで、一週間たって付き合い始めているという…。

子供のころ、世の女性達がアラン・ドロンをかっこいい男の代名詞にしていたが、本作の彼を見ていると、それもわからないでもない。なんとなく、上目遣いで白めがちになった時とか、若い頃のジョニー・デップに似ていなくもない。でも、格好はよくても、彼のシーンはつまらない。アラン・ドロンのせいじゃないとは思うけどね。相当な滞在費はどこから出てるのか?とか、アホなチンピラのわりにはうまくコトが進みすぎていてご都合主義だとか、色々。

でも、なんとか最後の30分近くになって、計画が実行されるとグイっと盛り上がってくる。…が、残念ながらラストが「はあ?」なのだ。なんで金の受け渡し場所が、警察が捜査しているであろう現場なのか?とか、水に沈めるのにしっかり口を閉めないのはなぜか?とか、あまりにトホホすぎて、余韻を愉しむことなんかできない。
もうちょっとしっかり練れば、よくなりそうな気もするのだがね。もうちょっとジャン・ギャバンで押せば違ったかもしれないよ。ということで、昔の映画だってことを差し引いても、あまりお薦めできない。ちょっと観た時間が無駄だったな…と。私には本作の良さがわからず。

#通気抗とエレベーターのショットは『ダイ・ハード』が引用してるのかな。

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