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公開年:1979年
公開国:日本
時 間:113分
監 督:大林宣彦
出 演:古谷一行、田中邦衛、仲谷昇、山本麟一、吉田日出子、坂上二郎、東千代之介、樹木希林、熊谷美由紀、江木俊夫、阿部健多、木下隆康、大塚浩美、宇佐美恵子、原田潤、草野大悟、小野ヤスシ、佐藤蛾次郎、南州太郎、重松収、小川亜佐美、赤座美代子、伊豆肇、大泉滉、車だん吉、三輪里香、千うらら、石井めぐみ、高林陽一、田山力哉、志穂美悦子、斎藤とも子、笹沢左保、横溝正史、高木彬光、角川春樹、峰岸徹、岸田森、檀ふみ、岡田茉莉子、夏木勲、三船敏郎、三橋達也 他
数々の難事件を解決してきた金田一耕助は、すっかり有名人になっており、最近は等々力警部と一緒のCMで出演するまでに。一方、“ポパイ”を名乗る美術品専門の窃盗団が世間を騒がせてた。そのポパイのリーダー格であるマリアが、金田一の前に現れる。彼女は、金田一が真犯人を突き止められなかった“瞳の中の女”事件を解決しろと要求。美術評論家の古垣和哉から盗んだ、その事件解決の鍵となるであろう石膏像“不二子像”の首を金田一に渡すのだった。しかし、早々に石膏像の首を何者かに盗まれてしまう金田一。行方を調べると、古美術店々主明智小十郎の手に渡っていることが判明。マリアの手引きで明智邸を訪ねる金田一だったが、そこで殺人事件が発生し…というストーリー。
一応、横溝正史の原作で本人役で出演してはいるのだが、あらすじを書いていても、うんざりするぐらい内容がぐちゃぐちゃでイヤになった。追っている事件の内容が見えない…ということは、ストーリーの方向性が見えないということだ。加えて、お寒いギャグが散りばめられており、うんざり。当時は面白かったのかも?と一瞬考えたが、イヤイヤ、それはない。ここまでふざけなくても、ちょっとした違和感を漂わすだけで、映画なんて十分おもしろくなるものだと思うのだが。笑いのセンスがない人が、自分がおもしろいと勘違いしてお笑いをやるとこうなっちゃう、顕著な例だと思う。特に、中途半端なメタ視点に、冷める。
根本的に、過去の事件の続きを書いて…という要求の意味がわからない。謎解きの意味もわからない。シニカルでもなければウィットでもないオチ。ただひたすら不快。頭がおかしいのかな?これを観ておもしろいと思う人がいると本気で思っているのかな? 何人もの人間を動かして、これを世に放つことの意味とか、考えているのかな?
日本クソ映画列伝に加えたくなるところなのだが、製作姿勢を想像すると“映画”とすら認めたくない自分がいるのがわかる。ビール飲みながら笑うことすら適わない作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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