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公開国:アメリカ
時 間:113分
監 督:ブライアン・デ・パルマ
出 演:ジョン・トラヴォルタ、ナンシー・アレン、ジョン・リスゴー、デニス・フランツ、ピーター・ボイデン、カート・メイ ドナヒュー、ジョン・アキーノ、ジョン・マクマーティン、デボラ・エヴァートン、J・パトリック・マクナマラ 他
B級映画の音響効果マンであるジャック・テリーは、風の音を録音しに、夜の郊外に出かける。その最中、自動車が川に転落するのを目撃。ジャックは乗っている人を助けようと、すばやく川に飛び込む。運転席の男は流血してすでに死亡しており、後部座席にいた女性を救出する。救った女性と一緒に病院に収容されるジャック。ジャックは病院で、車で死んでいた男が次期大統領候補だったことを聞かされる。しかし、大統領候補の側近は、見ず知らずの女性と車に同乗して死亡したことを家族が知る必要はないと、ジャックに口止めをする。その後、録音テープを再生すると、銃声がしているのに気付く。大統領候補が死亡したニュースは世間を騒がすこととなったが、すぐに事件を目撃したというマニーというカメラマンが現れ、写真を雑誌社に売り始め…というストーリー。
音響技師っていう特殊な設定をうまくつかっている、典型的な巻き込まれ系のサスペンス。主筋のプロットがしっかしている作品。それに、デ・パルマ独特の緊張感のあるアングルが相まって、いい味となっている。終盤の花火のシーンも、合成バリバリだけど、力強いアングルで印象的。
しかし、ディテールに雑な部分があるのが難点。雑誌の写真を繋ぎ合わせて、あんなスムーズな動画は作れないだろう。あまりにも綺麗に動くフィルムが出来上がっているものだから、こっそり女をつかって入手でもしたのかとおもって、「あら、見落としたか…」と巻き戻したけど、そんなシーンはなかった。
暗殺者とのやり取りでも、仕込んだマイクの音から、いかにもプロの音響マンだなぁ…っていう能力を発揮して、難局を打破していくっていう場面がないのも残念。駅に誘い出される時も、すっかり殺し屋のいいようにされて、プロとしての能力は発揮せず終い。
大統領候補暗殺の事件が、結局解明されないってのもすっきりしないし、ラストのオチも、ものすごく趣味が悪い。これを伏線回収といっていいのかどうか悩むレベル。一人の女性を救えなかっただけでなく、暗殺であること自体が闇に葬られたことを、無かったことにせざるを得ない虚しさ…というか、頭がおかしくなりそうなのに受け入れざるを得ない…という表現なのはわかるが、好みではない。
アメリカン・ニューシネマのオチってこうだったでしょょ?っていう人もいるかもしれないけど、アメリカン・ニューシネマ的なんだからこれでいいんだよてドヤ顔されでも困ってしまう。逆に、アメリカン・ニューシネマ的手法の終焉を象徴している作品にも思える(時期的にも)。
一歩間違えれば、滑稽に思えるオチをトラヴォルタの演技が救っているのは認める。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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