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公開年:2002年
公開国:イギリス、アメリカ、ドイツ
時 間:112分
監 督:グリンダ・チャーダ
出 演:パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リス=マイヤーズ、アヌパム・カー、アーチー・パンジャビ、シャズネ・ルイス、フランク・ハーパー、ジュリエット・スティーヴンソン、シャヒーン・カーン、アミート・チャーナ、プージャ・シャー、デヴィッド・ベッカム 他
受 賞:【2003年/第61回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]
【2002年/第56回英国アカデミー賞】英国作品賞[アレキサンダー・コルダ賞]
【2002年/第15回ヨーロッパ映画賞】作品賞
コピー:負けるもんか!
インド系イギリス人のジェスはサッカーとベッカムが大好き。しかし、彼女の家は伝統と習慣を重んじており、家族に秘密でサッカーを楽しまなければいけないほど。そんな彼女はある日、男子に混じってサッカーを楽しんでいるところを、地元の女子サッカーチームに所属するジュールズに勧誘される。ジェスは戸惑いながらも内緒でチームに参加し、才能を発揮するが、ある時、練習帰りのユニフォーム姿を母に見られてしまい…というストーリー。
ベッカムがアキレス腱断裂というニュースを聞いて、そういえば、本作を観ていなかったなぁと思い、手にとった次第だ。
カルチャーギャップに焦点を当てた話なのか、女の子のがんばりムービーなのか、どっちつかず、、、と言ってしまうと、それって別に共存可能なのでは?という指摘を受けそうなのだが、片や『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』的な要素だし、片や『クールランニング』的な要素だし、面白さのポイントというか切り口には差がある。原題の『BEND IT LIKE BECKHAM』の“BEND”は曲げるって意味だから、ベッカムみたいにカーブをかけたシュートを打ちたいって意味と、インドの伝統的な風習を“曲げたい”っていうダブル・ミーニングだから、この観かたは間違ってないと思うけど、その二つがうまいこと混ざっていればいいのだが、あくまで並存しているだけのように見える。
もしかすると、女性は前者の目線で、男性は後者の目線で見てしまうのかもしれない。
イギリスとインドの関係、さらにインド内の宗教対立や階級の違いなど、私には掴みきれない要素が多々あるのだろうが、本作での主人公一家を含むインド人コミュニティには、違和感を感じてしまった。ユーロ圏では移民との軋轢が問題になることが多いが、このように自文化の様式を崩すことなく、他国で生活すれば、それはウマくやっていくことに困難が付きまとうだろう。いろいろ事情があるのだろうから、軽々しく「じゃあなんでイギリスにいるの?」とは言えないけれど、他国に永住していながら、自分の子供がその国の人と結婚するなんてもってのほか!みたいな姿勢で、コミュニティ内で閉じているなんてのは、いくら宗教的な違いとはいえ問題があるように見える。どこかで折り合いをつけないと。
中国人や韓国人が自国で犬を食べることについて私は文句は言わないが、日本でそれをやられるのはご勘弁ねがいたいし、日本人が他国の領海内で捕鯨したら、それはやめたほうがいいと私も思う。本作のインド人一家(シーク教徒だけど)は、イギリス人にも他宗教の人(イスラム系)にも敵意に近い感情しかない。製作者側にそういう意図はないのかもしれないが、結局、シーク教徒の偏狭さが浮きだってしまっているのはどうなのかしら(実際、そんな感じなのか?)
内容的には、女の子のがんばりムービーとしては良質だと思う。クラブチームスポーツが活発なのも、うらやましい。しかし、カルチャーギャップムービーとしては、アメリカ留学できてよかったね、ちゃんちゃんでごまかされて終わったような気がして、その点は好感が持てない。まあ、気楽に軽い気持ちで楽しむ分にはいい作品なので、観ていない人はどうぞ。
キャッチーな既存の曲をBGMに使っているのは、『トレイン・スポッティング』と同じ、っていうかパクりくさい感じ。まあ、本作の雰囲気にはマッチしているし、なかなか効果的。
#パイレーツ・オブ・カリビアンの前年だけど、キーラ・ナイトレイのイメージが結構違って初々しい感じ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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