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image0429.png公開年:2001年 
公開国:アメリカ
時 間:128分  
監 督:バズ・ラーマン
出 演:ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモ、ジム・ブロードベント、リチャード・ロクスバーグ 他
受 賞:【2001年/第74回アカデミー賞】美術賞(Brigitte Broch:舞台、キャサリン・マーティン:美術)、衣裳デザイン賞(キャサリン・マーティン、アンガス・ストラティー)
コピー:ふたりの愛、ひとつの運命。
パリ、1899年この街で、最も愛された一人の女…彼女の名はサティーン

1899年、パリのナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”は経営難。オーナーのジドラーは、資産家の公爵に目を付け、サティーンをあてがうことで資金を引き出そうとか画策。それをきっかけにムーラン・ルージュの抜け出して女優になりたいサティーンもその案に乗る。しかし、サティーンは青年舞台作家クリスチャンを公爵と勘違いしてしまい、おまけに二人は互いに愛し合うようになる。公爵から資金を得るために、決して知られなように女優と作家という関係を装わねばならなかったのだが…というストーリー。

毎度言うことだが、ミュージカル映画というのは、それだけで“苦”を背負っていると私は思う。まず、タモリが昔から言っていることだけど、演技の途中で突然歌いだす不自然さに興醒めするという点。通常の作品は、目の前で実際に繰り広げられている世界に没頭していくわけで、没頭させるために演者さんたちは不自然ではない演技力を磨くわけである。しかしミュージカルは、それを真っ向から壊して突然歌いだすのだから、当然、観ている側の意識は、すぅ~っと俯瞰にならざるを得ない。
もう1点は、ミュージカルを見て感動するのは、目の前の舞台でリアルタイムで演じられているからである。本作の評価で、ニコール・キッドマンもユアン・マクレガーも予想以上に歌がうまくてびっくりというものがあるのだが、それも何十テイクも採った奇跡のワンテイクを使ってるのかもしれないし、世の中のミュージカル俳優の技術を比べられちゃあこまるでしょ。そういう点でも、純粋に感動できないわけである。

では、本作には良いところがないのか?といえば、ある。それは、全編、ポピュラーミュージックのアレンジ曲で占められていること。ストーリはありがちで単純なので興醒めしそうなところを、曲のノリで引き止めてくれる。いい手法である(まあ、この作品がはじめて使う手法でないのは承知だが)。しかし、残念なのは、その要素足りないこと。もっとしつこいくらいに、これでもかこれでもかとポピュラーミュージックで押してくれれば、楽しめたし、何度か見返したくなる作品になったと思う(まあ、映画というよりもPV的な意味でだけど)。

そんなにミュージカル映画に厳しいなら観なきゃいいのに…といわれそうだが、決してミュージカルという手法が嫌いなわけではない。舞台自体が非日常である『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や、精神内の表現にミュージカルを使用した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』など、ミュージカル映画というのは、映画の世界においてまだまだその手法について模索がつづいている分野の一つだと思うので、いつも興味深くウォッチしているのですよ。

本作はそういうミュージカル映画の“苦”を背負っている割には及第点だと思うので、それほど拒否反応のない人にはお薦めする。が、ストレス解消系でも涙をさそう悲恋系でもなく、ストーリーとしては凡庸であることは指摘しておく。ただ、基本的にDVDは吹替で観るのだが、日本語吹替の声優さんの声質が似ていて非常にびっくりした。ワタシ的には、この点だけでも、観る価値はあったかなと。

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