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image0120.png公開年:1979年 
公開国:アメリカ
時 間:117分  
監 督:リドリー・スコット
出 演:シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、ヴェロニカ・カートライト、ジョン・ハート、イアン・ホルム、ヤフェット・コットー、ハリー・ディーン・スタントン、ヘレン・ホートン 他
受 賞:【1979年/第52回アカデミー賞】美術監督・装置(Ian Whittaker:装置、Michael Seymour:美術、Roger Christian:美術、Les Dilley:美術)
【1979年/第33回英国アカデミー賞】プロダクションデザイン賞、音響賞
【2002年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
コピー:宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない

地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在。その卵から飛び出した奇妙な生物が顔に貼り付いた航宙士を回収し、再び航海につくが、彼の体内には謎の生物の幼体が産みつけられており、腹を突き破り誕生。脱皮を繰り返し巨大に成長すると、次々と乗組員を襲撃する…というストーリー。

『SW』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のレビューでCG技術は極まりつつあるなぁという話をしたが、そうは言いながらも何やら心に引っかかるものがあって、逆にCG無し時代の作品を観て、そのモヤモヤの原因を探ろうと思い、本作を手にとってみた。

冒頭のノストロモ号航行シーンは、この時代なのでもちろん模型なわけだが、ものすごく緻密でリアルに感じる。船内の様子もしかり、カメラが左右にパーンするときに実体感をものすごく感じる。昨今なら、こういう船内シーンですらCGなことも多いが、微妙なカメラの動きに背景が追従するところまで表現できているだろうか。逆に背景がCGだからといって、カメラアングルはがっちり固定だったりすることが多い(パーンする場合にも移動量データを蓄積して、CG加工する場合に利用する場合もあるだろうが、実際、固定になる場合が散見される)。モヤモヤの正体はこれである。カメラの動作に伴う微細な揺れに、当然ながら実体の場合はしっかり追従するので、脳が違和感を感じず“気持ちがいい”のだ。これは実に予想外の発見。言い方を変えれば、“目はごまかせても脳はごまかせない”ってところだろうか。その辺の研究が進んで、カメラの微細な揺れをCGの視点角度に反映できるようになれば、よりリアルになることだろう。まだまだ技術進歩には先がありますな。

さて、他に気づいた点。
2時間の映画だか、30分単位で起承転結が分かれている。シナリオの初級お手本映画かもしれない。

起 … 航路ははずれナゾの星へいくことに
承 … ナゾの生物出現
転 … ナゾの生物が襲ってくる
結 … 原因がわかって逃げる

リドリー・スコットにより「エイリアン5(前編)」の撮影開始なんて話もあったけれど、実際どうなったのかしら…。

しばらく観ていない人には、もう一度観ることをお薦めする。模型やセットの究極的な技術の高さを感じざるを得ず、安易なCGなんかクソ喰らえって思えるほどである。

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