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公開年:1984年
公開国:アメリカ
時 間:137分
監 督:デヴィッド・リンチ
出 演:カイル・マクラクラン、ホセ・ファーラー、ポール・スミス、フランチェスカ・アニス、スティング、ユルゲン・プロフノウ、シアン・フィリップス、フレディ・ジョーンズ、ディーン・ストックウェル、リチャード・ジョーダン、ケネス・マクミラン、エヴェレット・マッギル、マックス・フォン・シドー、ブラッド・ドゥーリフ、リンダ・ハント、ヴァージニア・マドセン、シルヴァーナ・マンガーノ、ジャック・ナンス、パトリック・スチュワート、ショーン・ヤング 他
ノミネート:【1984年/第57回アカデミー賞】音響賞(Nelson Stoll、Kevin O'Connell、Bill Varney、Steve Maslow)
コピー:地球でのドラマは終った。いま、世紀を超えた《エピック・ロマン》が世界を翔ける!
製作費120億、史上空前のS・F超大作。
宇宙は、皇帝、宇宙協会、大公家連合の三勢力に分裂。ある日、皇帝は従弟の公爵レト・アトレイデスに砂漠の惑星アラキスを与える。アラキスは、スパイス(不老不死の薬物)の宇宙唯一の生産地。宇宙の人々はスパイス無しに生きることが考えられないほど魅せられており、この星を支配することは莫大な富を得たことを意味する。しかし皇帝は、アトレイデス家と敵対関係にあるハルコネン家と裏取引し、大公家のあいだで人気のあるレトを失脚させようと謀っていた。アラキスに赴任したレトは、側近の裏切りとハルコネン家の攻撃により、ハルコネン男爵に捕えられてしまい自害。レトの妾妃と息子ポールは、かろうじて砂漠へと逃げのびるのだが…というストーリー。
『乱』のパンフレットが本棚にあるという話を、『影武者』のレビューの時に書いたが、同様にいまでも大事にパンフレットを持っているのが本作。思い出したので久々に鑑賞してみた。
このDVDは吹き替え音声が付いていないのだが、劇場で観たときも字幕版だった。当時の私は、セットや小物や造形物の美しさに目を奪われてしまった。宇宙船のデザインなど、まるで帝政ロシア時代の宝飾品のよう。対比するように、ハルコネン家関連の描写はグロく、ワームの3つに分かれた口吻のインパクトは脳裏に焼きついている。今考えれば、いかにもデヴィッド・リンチらしいグロさである(私が嫌いにわけがない)。
#不思議なことに同年公開の『ネバーエンディング・ストーリー』と記憶が混同している部分があったのだが、特撮の質感がものすごく似ているせいだと、今回観て気づいた。スタッフがダブっているわけでもないんだけど、双方とも当時の技術レベルの限界点みたいなのに達していたってことなのかもしれない(観れば判る)。
で、ヴィジュアルに視線が吸い込まれてしまったために、字幕を追うのがおろそかになり、ストーリー(特に、敵対関係の構図)がさっぱりわからなくなってしまった。なんとか後半は、脳による補完で乗り切ったのだが、やっぱり腑に落ちない部分が多々あったので、結局帰りにパンフレットを買い、岐路のバスの中で読み「ああ、こういうことか…」と思ったのが懐かしい。
当時は、壮大な原作をたかだか2時間ちょっとの映画にすること自体が無謀だと、SFファンから揶揄されていた。原作を読んでいたら興醒めするっていうなら、私は読んでいなくて幸せとすら思う。奇抜な小道具やキャラクターがまぶされた特異な世界観を、とにかく受け入れることが愉しむための秘訣である。ボイスガンなんてガンカタくらいユニークで素敵である。
ただ、心の中の声の演出(それもペラペラと多い)がウザいと感じるかOKと思うかが、意外と良作か駄作の分水嶺な気がする。とにかく、ストーリーの裏に潜む寓意や隠喩を探したり、現実社会に通じる倫理観を当てはめたりしないで、とにかく“ただのお話”と受け止めればかなり愉しめるはず。軽くお薦め(まあ、女の子向けじゃないし、子供が観るとちょっとトラウマになるかもしれないけど…)。
#そういえば、アメリカではドラマ版があるとか。観たいんだけど、近くのレンタルショップでは見かけないんだよなぁ…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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