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image1678.png公開年:1987年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:マシュー・ロビン
出 演:ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン、フランク・マクレー、エリザベス・ペーニャ、マイケル・カーマイン、デニス・ボウトシカリス、トム・アルドリッジ、ジェーン・ホフマン、ジョン・ディサンティ、ジョン・パンコウ、ドリス・ベラック 他




ニューヨークのイーストサイドにある古アパートでは、立ち退きをめぐって不動産業者と住民の争いが続いていた。死んだ息子がまだ生きていると信じる妻を世話する夫のフランクをはじめ住人たちは、苛烈を極める日々の立ち退き工作に疲れ果てていた。そんなある日、空の彼方から空飛ぶ円盤の形をした夫婦の宇宙生物が飛来し、アパートの屋上の小屋で暮らし始める。円盤生物たちは、破損したアパートを次々修復。住人たちとも仲良くなり、やがて、3匹の子供まで産まれ、修復したフランクのコーヒーショップで、手伝いをしてくれるまでになるのだった。しかし、地上げ屋のカルロスがアパートに侵入し、建物を破壊しようとするところで、父親の宇宙生物が見つかって壊されてしまい…というストーリー。

この邦題の仰々しさが、必要以上に感動作っぽさをあおっていてよろしくないのかも。子供がつくった童話絵本を観るような、暖かい気持ちで気楽に見てあげないと、ちょっと厳しい作品。

たしかに、地上げしている不動産業者は悪者なんだろうけど、すでに満足にダイナーを営むことの出来ない老人(だって、UFOさんたちが手伝わないと店は廻らないわけでしょ?)が、あそこの場所に固執するメリットが感じられないし、他の住人も経済的な理由以外に、あの場所に固執する理由がわからないので、共感しにくい。
もし、弱者を締め出すような社会を批判したいのなら、単にあのアパートが残りましとさ…だけで終わるのではなく、あのアパートを核にして、仕事が生まれ、町全体が生き生きと活気付いていくんだろうな…ということを匂わさないといけないと思う。
キレイになった家に住みつづけて、彼らは本当に幸せなのか。私にはそう思えなかったことが、一番ノリきれなかった理由かな。

それに、完全立ち退きを前提に計画が進んでいるのに、あのアパートが残った状態の、完成模型があることが理解できない。展開の都合のよさは、所詮ファンタジーなので許容範囲なのだが、ディテールのツメの甘さが、個人的にはなんとも許しがたい。

私だったら、模型のとおりに、虫食い状態で巨大ビルが完成して、それでもあのコーヒーショップは力強く大繁盛ってラストにする。そのほうが、味があったと思うんだけど。

さらに、根本的なことを言ってしまうと、別に、UFOじゃなくても妖精でもゴブリンでも幽霊でも謎の虫でもなんでもよかったりもする。UFOである必然性というか、UFOであることのストーリー上のメリットがもうちょっと感じられれば印象は違ったかもしれない。多分、子供が観ても、それほど面白いと感じない気がするので、お薦めはしない。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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